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山号は音羽山(おとわざん)。
北法相宗(きたほっそうしゅう)の総本山。
本尊は十一面千手観音。
世界遺産(世界文化遺産)。
宝亀十一年(780年)この地に鹿狩りに来た坂上田村麻呂が修行中の僧延鎮(えんちん)に殺生を戒められ、
夫人とともに千手観音を造り、お堂を建てたのが始まりとされる。
弘仁元年(810年)に嵯峨天皇から宸筆を賜わって鎮護国家の道場となり、「清水寺」を世号とした。
かつては法相宗として南都の興福寺に属したため、延暦寺との抗争の度に攻撃を受け、たびたび焼亡した。
北法相宗に改宗したのは昭和四十年(1965年)。
現在の本堂は寛永十年(1633年)の再建であり国宝。「清水の舞台」として知られる。
舞台は檜板張りで、欅の柱は高さ十三メートル。
三重塔は重要文化財で、寛永九年(1632年)の再建。
清水坂を上って正面に見える仁王門も同じく重要文化財。
応仁の乱の戦火で文明元年(1469年)焼失したが、その後再建された。
他に十三の重要文化財の堂塔や門などがある。
西国三十三所観音霊場の第十六番札所。洛陽六阿弥陀巡りの一つ。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
清水寺は400年ほど大掛かりな改修工事をしていませんでした。
そのため、平成20年(2008年)から総工期11年、総予算40億円の一大修復プロジェクトを進めています。
8つの重要文化財と国宝の本堂をおおよそ二つずつ順番に工事、修復していくものです。
建物によっては、全解体、半解体など大掛かりな内容です。
これが平成の大改修、大工事です。
工事の流れとしては、以下のようになっています。
※馬駐/北総門(完成)
↓
※朝倉堂/子安塔(完成)
↓
※阿弥陀堂/奥の院(工事中)
↓
※轟門/釈迦堂(工事中)
↓
※本堂(工事予定)
平成20年(2008年)から11年かけて工事をするため、
単純計算で工事が終わるのは、平成31年(2019年)です。
現在平成28年(2016年)なので、後3年ほどです。
既に工事が完成している建物もありますが、本堂はまだ未着手です。
本堂の工事は数ヶ月で終わるものではありません。
本堂の予定されている工事内容としては、まずは桧皮葺の全面葺替です。要は屋根の張り替えです。
そのほか、本堂(舞台)下の礎石・地盤の鉄筋コンクリートによる補強。東側一部の解体修理などです。
後3年ほどなのでそろそろ本堂の工事を始めないといけないはずです。
少し前まではだいぶ先の話でしたが、だんだん現実味を帯びてきました。
本堂の工事が始まれば、本堂にシートがかけられたりするはずです。
景観が崩れるどころではなく、清水寺が一時的にあの清水寺ではなくなります。
もちろん清水寺には本堂以外に見たりお参りしたりするところはたくさんあります。
しかし、やはりメインは本堂です。
清水寺や京都、日本だけの話ではなく、世界的な事態です。
また、工事中は本堂内に入ったり通れたりすかも分かりません。
本堂を通れなければ、奥の院の方(本堂の斜め向かい辺り)へ行けないため、
拝観ルートも大きく変わると思われます。
前もって公式に発表があるはずですが、もうここ数年もしくは数ヶ月内の話です。
しかも、公式発表後は大混雑が予想されます。
今でも人でいっぱいですが、さらに増えると思われます。
清水寺へ行ったことのない方、行きたい方は、機会があれば早めに行かれることをお勧めします。
(2016年5月現在)
※清水寺の本堂(清水の舞台)の工事開始時期・日程などが決定しました。
≪今後の工事予定・本堂の工事開始時期≫
平成28年度
・素屋根の建設(平成29年1月以降に着手予定)
平成29年度~
・檜皮葺の葺き替え
・厨子の漆塗り等の補修
・漆喰壁の塗り直し
平成31年度
・檜皮葺完了
・素屋根の解体(平成32年3月に完了予定)
平成32年度
・舞台の破損部分等の補修
※平成29年(2017年)の1月より本堂の工事が開始されます。
それ以降は平成31年(2019年)まで、今までの清水寺、清水の舞台が見られなくなります。
(「京都府教育庁指導部文化財保護課」より)
(2016年12月追記・更新)
清水寺は京都のみならず、日本を代表する観光名所です。
見所も多く、素晴らしい景色も見られます。
その分、土日祝、平日に関わらず物凄い人です。
清水寺境内のみならず、清水寺へ向かう道のりも凄い人です。
人ごみは覚悟して参拝しましょう。
ただし、その価値は十分にあります。
清水寺の拝観開始時間は午前6時です。
多くの神社仏閣は9時頃拝観開始です。
日にもよりますが、早朝は人はまばらです。
清水寺へ向かう二年坂、産寧坂(三年坂)も人がまばらです。
早朝は誰もいない清水寺の境内、清水の舞台を楽しむことができます。
音羽の瀧も並ばなくてよいです。
清水寺の早朝はお勧めです。
清水寺の主な見所
清水寺は春は桜の名所です。
例年ライトアップも行われます。
しかし、清水寺は桜の名所ではありますが、境内一面が桜というわけではありません。
桜は部分部分にあります。
たまに本堂(清水の舞台)の周りが一面ピンクや白で桜に覆われているような写真を見ますが、あれは嘘です。
本堂の周りはほとんどはもみじ・カエデです。
ただ、桜の配置がよく、背景とあいまって絵になる桜です。
ゆえに清水寺は桜の名所として素晴らしい景色をみせてくれます。
清水寺の桜の綺麗なスポット
清水寺は春から夏にかけて美しい新緑や青もみじが楽しめます。
清水の舞台からは広大な圧倒的な緑の世界を見られます。
もちろん清水の舞台と新緑・青もみじのお馴染みの風景も楽しめます。
また、子安の塔からの眺めや、本堂下から見上げる眺めも格別です。
清水寺は秋の紅葉の名所です。
例年ライトアップも行われます。
また、時間帯や天候によっては夕焼けと一緒に紅葉が見られる時もあります。
清水寺の紅葉の綺麗なスポット
清水寺の雪景色は絶景です。
仁王門、本堂などどこも素晴らしい景色です。
本堂から眺める京都市内や京都タワーも綺麗です。
青龍会(せいりゅうかい)は、平成十二年(2003年)三月に創設。
京都には東に青龍(せいりゅう)、西に白虎(びゃっこ)、
南に朱雀(すじゃく)、北に玄武(げんぶ)の王城四守護の四神がいる。
そして清水寺は東山山系の「青龍」の位置にある。
また、清水寺の本尊は観世音菩薩であり、古来より龍は観世音菩薩の化身と伝えられている。
そのため、33年ぶりの秘仏御本尊「十一面千手観音像」ご開帳を記念して青龍会が創設された。
青龍会行道日は年5回。
3月14日・3月15日・4月3日(清水の日)・9月14日・9月15日の14:00から行われる。
なお、行道(ぎょうどう)とは、めぐり歩くこと。特に、僧侶が経を読みながら歩くこと。
清水寺では例年、乳がんへの認知を高め、乳がんの早期発見啓発を目的とした「ピンクリボン」活動に伴う
ピンクリボンライトアップが行われます。
10月の一定期間は仁王門、西門などのピンクリボンライトアップが行われ、境内の外から見られます。
(境内の拝観は不可です。)
10月1日のみは本堂もピンクにライトアップされ、無料で境内拝観もできます。
(※年によって異なる可能性がある為、必ず事前に公式情報のご確認をお願いします。)
京都には世界遺産が清水寺を含めて17ヶ所あります。
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
また、人がいっぱいで進めないため、徒歩時間は通常よりかかる場合があります。
拝観時間 ⇒ 6:00~18:00(※時期やイベントによって異なるため、公式サイトをご確認下さい。)
拝観料 ⇒ 400円(一般)。以前は300円でしたが、2016年より値上げされたようです。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
人がいっぱいで進めないため、通常より時間がかかる場合があります。
(※まだまだ作成、編集中です。)