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臨済宗建仁寺派の大本山。
山号は東山(とうざん)。
本尊は釈迦如来。
建仁二年(1202年)に源頼家の保護を受けて着工し、中国の百丈山に似せて元久二年(1205年)に建立。
開山は日本禅宗の祖とされる栄西。
当初は天台・真言・禅の三宗兼学としたが、十世の円爾弁円(えんにべんねん)(聖一国師)、
十一世の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を経て、のちに禅寺として建立された。
至徳三年(1386年)には京都五山の第三位となった。
俗に「建仁寺の学問面」といわれ、詩文芸術に秀でた禅僧を輩出し、五山文学と称される文芸を創り出した。
また栄西が宋から喫茶の風習を持ち帰り、日本茶道の基礎が築かれたこともあり、
開山降誕会に行われる四ツ頭茶礼は、禅院茶礼の古式を現代に伝えている。
方丈(本坊)は文明十九年(1487年)に造立された広島県の安国寺の方丈を
慶長四年(1599年)に移築したものといわれ、重要文化財に指定されている。
枯山水の前庭は、白砂に緑苔と巨岩を配したゆったりとした味わいとなっており、
「大雄苑(だいおうえん)」と称される。
勅使門は鎌倉後期のものであり、簡素でおおらかな建築となっており、こちらも重要文化財である。
矢根門・矢立門の別称は、扉にある矢の痕跡による。
国宝の「風神雷神図(ふうじんらいじんず)」屏風は俵屋宗達の代表作として有名。
二曲一双の屏風全面に金箔を押し、右双に風神、左双に雷神を描いている。
「山水図」「花鳥図」「雲龍図」は、慶長四年(1599年)に再建された時のものと
伝えられ、海北友松(かいほうゆうしょう)の作品とされる。
潮音庭(ちょうおんてい)は、建仁寺本坊中庭となっており、
中央に三尊石、その東には座禅石、廻りには紅葉を配した枯淡な四方正面の禅庭である。
○△□乃庭は、単純な三つの図形は宇宙の根源的形態を示し、
禅宗の四大思想(地水火風)を地(□)、水(○)、火(△)で象徴したものと言われる。
法堂は、明和二年(1765年)上棟。仏殿兼用の「拈華堂(ねんげどう)」。
五間四間・一重・裳階付の堂々とした禅宗様仏殿建築。
正面須弥壇には、本尊釈迦如来座像と脇待迦葉尊者・阿難尊者が祀られている。
その天井には平成十四年(2002年)に創建八百年を記念して「小泉淳作画伯」筆の双龍が描かれた。
三門(望闕楼(ぼうけつろう))は、大正十二年に静岡県の安寧寺から移建したものである。
空門・無相門・無作門の三解脱門。
「御所を望む楼閣」という意味で「望闕楼」と名付けられた。
楼上には釈迦如来、迦葉・阿難両尊者と十六羅漢が祀られている。
(「京都最古の禅寺 建仁寺 しおり」および
「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
建仁時の見所は趣の異なる複数の庭園、そして建造物に文化財です。
庭園としては方丈前の広々とした石庭の大雄苑(だいおうえん)、宇宙を見立てた○△□乃庭、
大書院・小書院に囲まれた苔と岩、そしてもみじの枯山水庭園の潮音庭(ちょうおんてい)などがあります。
特に素晴らしいのが絶品の中庭である潮音庭だと思います。
四季を通じて新緑、青もみじ、紅葉と楽しめ、鮮やかな苔も美しいです。
建造物としては大きな三門や法堂などの伽藍があります。
中でも法堂の天井に描かれた「双龍図」は圧巻です。
法堂に入って天井を見上げた瞬間息をのみます。
文化財としては、レプリカ(高精細複製作品)ですが、有名な「風神雷神図屏風」や
方丈障壁画「雲龍図」、「竹林七賢図」なども見られます。
建仁時の別視点からの良い所は、庭園は当然ながら、「双龍図」や「風神雷神図屏風」など含め、
どれも写真撮影OKの寛大なお寺です。写真好きの方にはたまりません。
建仁寺は京都東山、京都祇園の真ん中にありますが、なぜかあまり混雑はしません。
紅葉シーズンには多少人が増えますが、嫌になるほどではありません。
それどころか空いている時もあります。
交通の便もよく、美しい庭園や伽藍、文化財が豊富で見所も多いです。
京都祇園の穴場のお寺と言っても良いでしょう。
かなりお勧めのお寺です。
建仁寺は春は桜の名所です。
三門前や法堂前に見事な桜が咲きます。
そして、花見小路通沿いでは、土塀越しの華やかな桜並木が見られます。
建仁寺は牡丹(ボタン)の隠れた名所です。
春の桜が終わるころ、法堂の周りでは次々に牡丹の花が咲き出します。
法堂の周りには多種多様の牡丹が植えられており、色とりどりの牡丹の大輪の花が楽しめます。
建仁寺の牡丹はあまり知られておらず、京都の牡丹の隠れた名所と言って良いでしょう。
建仁寺は中庭の潮音庭をはじめ、春から夏にかけては新緑、青もみじが楽しめます。
また鮮やかな緑の苔も美しいです。
非常に絵になる緑の世界を見られます。
建仁寺には、三門と勅使門の間に放生池があります。
そこに蓮が育てられており、初夏から夏にかけては淡いピンク色の蓮の花が咲きます。
白色もあるようですが、この淡いピンク色が特徴です。
美しくもあり、柔らかい感じもある色合いです。
建仁寺の蓮はあまり知名度が高くありませんが、是非とも見てほしい蓮の花です。
建仁寺は京都祇園の紅葉の隠れた名所です。
秋の紅葉シーズンでも意外と人が少なく、紅葉の穴場と言えるでしょう。
伽藍前や潮音庭などで風情ある美しい紅葉が見られます。
建仁時の紅葉は京都の中でも比較的遅くに見ごろをむかえます。
例年、11月下旬から12月初旬くらいが見頃です。
京都の他の紅葉の名所が終わった後でも楽しめます。
建仁時には三門をはじめ雄大な伽藍があります。
雪が積もれば厳かな雰囲気が強まり見ごたえ十分です。
建仁寺にはいくつかの塔頭寺院があります。
代表的な塔頭寺院です。
住所:605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
※交通手段はたくさんあります。京都東山・京都祇園の真ん中にあるので、いろんな所から歩いていけます。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 10:00~17:00(※11月1日~2月28日 ⇒ 10:00~16:30)
拝観料 ⇒ 500円(大人一般)
(※境内自由。時間は不明。)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)