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臨済宗南禅寺の塔頭寺院。
本尊は地蔵菩薩。
応永年間(1394~1428年)に足利義持の帰依を受けて大業徳基(たいごうとくき)が
洛北の鷹峯に創立したとされる。
慶長十年(1605年)頃に南禅寺の中興開山、以心崇伝(いしんすうでん)が現在地に移して再興した。
崇伝は僧録司(そうろくし)となって、宗教界全体の取締りに当たり、以後幕末まで金地院は僧録司の地位にあった。
寛永年間には大造営が行われ、本堂(方丈)(重要文化財)は伏見城の旧殿とも、
大阪城の御殿拝領によるともいわれる。
方丈は杮葺き(こけらぶき)入母屋造り、書院造りの代表建築であり、
内部には狩野派緒家のふすま絵で飾られている。
寛永五年頃には重要文化財である東照宮も建立された。
また、小堀遠州を起用して茶室八窓席(はっそうのせき)や庭園が完成した。
なお、茶室八窓席は三畳台目の遠州流茶席として有名である。
庭園は方丈南に展開し、「鶴亀の庭園」と称される。
遠州作庭の詳細な記録をもつことからも貴重な庭園であり、国の特別名勝に指定されている。
崇伝の行った外交に関した『異国日記』などの多数の重要文化財を所蔵している。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」および「京都市立て札(駒札)」より参照)
金地院は贅沢な寺院です。
東照宮や明智門を初めとする建造物から、弁天池を中心とする池泉式庭園や枯山水の鶴亀の庭園など見所満載です。
京都の人気の観光名所の南禅寺の塔頭であり、かつ、見所も多い金地院ですが、意外と人が少ないです。
少ないというより、タイミングによってはほとんど人がいない場合もあります。
京都の穴場の寺院、庭園と言って良いと思います。
弁天池周辺には見事な苔やもみじがあり、緑や自然が溢れています。
また弁天池では鯉が優雅に泳ぎます。
弁天池横の参道は非常に風情があり、緑の苔も絵になります。
方丈庭園「鶴亀の庭園」は開放的な石庭です。
広々とした白砂の庭に亀島、鶴島などの岩が配され力強さも感じられます。
正面には高い緑の木が植えられており、一つの空間がつくられています。
重要文化財の東照宮は気品と風格を兼ね備えた本殿です。
本殿だけではなく、本殿前の庭園や参道も見事です。
庭園、建造物ともに見ごたえがあり、お勧めの寺院、庭園です。
金地院はもみじの名所であり、苔の名所でもあります。
弁天池の周囲にはたくさんのもみじがあり、春から夏にかけては美しい青もみが見られます。
また、弁天池畔や弁天池横の参道、東照宮前などでは見事な緑の苔が楽しめます。
金地院は南禅寺の塔頭寺院です。
⇒南禅寺の説明
【他の代表的な塔頭寺院・庭園】
住所:606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町
※地下鉄「蹴上」駅から行く場合は、「ねじりまんぽ」と呼ばれる隧道を抜けると近道です。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 8:30~17:00
拝観料 ⇒ 400円(一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)