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臨済宗南禅寺派大本山の南禅寺の塔頭寺院。
通称は駒ヶ滝最勝院。高徳庵または最勝院高徳庵とも呼ぶ。
開基は駒道智大僧正。
三井寺の最勝院 駒道智大僧正が晩年この地で過ごしたことに由来するとされる。
駒道智大僧正は、摂政関白九条道家の子に生まれ、幼くして比叡山に登り、
仏道修行の道に入られ、天台密教の深奥を極めた人とされる。
その後、三井寺の長更(管長)となり、更に当時天台密教の寺であった禅林寺の住持に移られた。
晩年世をいとい、この駒ヶ滝最勝院の地に隠棲されたが、
文永三年三月三日についに秘密の法力により、白馬にまたがり生身を天空にかくされたと伝えられる。
それ以来、滝を駒ヶ滝僧正を駒大僧正といい、また、院号をとって僧正をまつる寺を最勝院と呼ぶこととなった。
なお、この辺りは鎌倉時代には「神仙佳境」と称されていた。
鎌倉時代末の文永年間に亀山天皇がこの地に離宮を建てられると、僧正を土地の鎮守として篤くまつられ、
更に離宮を改めて禅寺を創建して南禅寺の基を開かれると、僧正は護法神として祀られた。
爾来700年ほど南禅寺一山の崇敬はもとより、広く京都の人々の信仰の一中心となり、
古来勝運の神として参詣者があとを絶たない。
最勝院は駒大僧正をまつった本堂であり、駒ヶ滝はその奥の院である。
明治の末年迄はこの下の南禅寺寺務所の地にあり、最勝院般若殿と呼ばれていた。
大正六年に夢窓国師の塔所上生院の故地である現在地の地に移転した。
本堂には、福徳円満大黒天と払災殖福不動尊が祀られている。
本堂前には「縁結びの松」があり、百日紅(さるすべり)の木の間に松の種が芽生えて大きくなったといわれ、
百日紅の木と一本化している珍しい松である。
松の樹齢は約100年、百日紅の樹齢は約300年とされる。
(最勝院 立て札(駒札)より参照)
南禅寺の水路閣の奥の方にあります。
水路閣沿いの坂を登っていくとあります。
まず、参道がお見事です。ひし形の石の風情ある参道です。
雨の日などは特に趣があります。
もみじと一緒に見ても非常に絵になります。
境内は大きくありませんが、その分落ち着いた雰囲気です。
南禅寺(伽藍や水路閣)は人がいっぱいですが、最勝院は人が少ないです。
ここまではなかなか上ってこないようです。
しかし、最近はだんだん人も増えてきています。
本堂前にはりっぱなもみじがあり、見ごたえ十分です。
また、百日紅と合体したとされる松「縁結びの松」も見られます。
縁結びの松の下には可愛い狸の置物があり和ませてくれます。
しかし、この置物はあくまで置物なので、いつまであるかは分りません。
また名前の通り、勝運の神(お寺)でもあり、勝利祈願もできます。
最勝院は本堂前や参道に立派なもみじがあり、
春から夏にかけては見事な新緑や青もみじが楽します。
最勝院は隠れた紅葉の名所です。
秋の紅葉シーズンには南禅寺(伽藍や水路閣)は人が物凄い多いですが最勝院は少なめです。
ただし、最近は人がだいぶ増えてきました。
参道の風情ある紅葉や本堂前の鮮やかな紅葉など楽しめます。
縁結びの松と紅葉のコラボも楽しめます。
最勝院は南禅寺の塔頭寺院です。
⇒南禅寺の説明
【他の代表的な塔頭寺院・庭園】
住所:606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町
※地下鉄「蹴上」駅から行く場合は、「ねじりまんぽ」と呼ばれる隧道を抜けると近道です。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 不明。9:00~16:00ころは開いていると思われる。もっと早く開いている可能性有り。
拝観料 ⇒ 境内自由
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)