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天台宗寺院。
長和二年(1012年)に大原寺(勝林院)住職の坊として創建。
建物は室町時代文亀二年の再建であるとする説と、
建物等の形式からみて江戸初期頃の再建であるとする説がある。
額縁庭園は、正式名は盤桓園という。
立ち去りがたいという意味である。
客殿の西方に位置し、柱と柱の空間を額に見てて観賞するため、額縁の庭園を呼ばれるようになった。
鶴亀庭園は、江戸時代中期の作とされ、部屋の中から格子ごしに観賞できる庭園である。
池の形が鶴、築山が亀、山茶花の古木を蓬莱山とみる名園である。
宝楽園は、宝泉院境内南側にある庭園である。
平成十七年に作庭。
岩組、白砂等で仏の心や神の世界を表したものとされる。
宝泉院は血天井でも知られる。
慶長五年関ヶ原の合戦前、徳川の忠臣である鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い伏見城中で自刃した。
血天井はその武将達の霊を慰め、供養のために自刃した場所の床板を天井にして祀ったものである。
石盤は、サヌカイトといわれる美しい音が出る石である。
当院の住職で声明の大家であった深達僧正(明治時代)が音律を調べるために愛用されたものである。
(「大原の里 宝泉院 しおり」より参照)
宝泉院の見所は趣の異なる複数の素晴らしい庭園です。
一番有名なのが「額縁庭園」です。「額縁の庭」などとも言われます。
客殿奥から庭園を眺めると柱が額縁のようになり、より一層綺麗に見えたり、
違った雰囲気で見えたりするため額縁庭園と言われるようになった。
春から夏にかけては新緑や青もみじ、そして秋には紅葉が非常に美しい庭園です。
また、大きな五葉松や竹などもあり、美しさを引き立てています。
「鶴亀庭園」は中庭の形を取る池泉式庭園です。
風情ある古風な庭園であり、格子越しに見ると雰囲気も違って見えます。
「宝楽園」は比較的新しい庭園であり、砂と岩の池泉式の枯山水庭園です。
盛砂や綺麗に配された岩、ところどころ力強い造りが施された非常に見ごたえのある庭園です。
どの庭園にも美しい自然が取り入れられています。
宝泉院は京都大原の是非ともお勧めのお寺、庭園です。
宝泉院では春から夏にかけて鮮やかな新緑や深い青もみじが見られます。
額縁庭園ではもちろん、その他の鶴亀庭園や宝楽園などでも緑の世界を楽しめます。
宝泉院は京都大原の紅葉の名所です。
額縁の庭園の美しすぎる紅葉、鶴亀庭園の風情ある水辺の紅葉、
宝楽園の鮮やかな紅葉や情緒ある散りもみじなど見ごたえ十分です。
宝泉院は雪が積もれば美しすぎる庭園が見られます。
息をのむ白い額縁の庭園、雪と氷の趣きある鶴亀庭園、白銀の宝楽園など
多様な美しい雪景色が楽しめます。
住所:〒601-1241 京都府京都市左京区大原勝林院町187
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~17:00(※夜間拝観などの場合有。事前確認要。)
拝観料 ⇒ 800円(一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)