永観堂(えいかんどう)(禅林寺・ぜんりんじ)

永観堂(えいかんどう)(禅林寺)の説明

浄土宗西山禅林寺派の総本山。
山号は聖衆来迎山(しょうじゅらいごうざん)。
正しくは、無量寿院禅林寺(むりょうじゅいんぜんりんじ)。
本尊は阿弥陀如来。
洛陽六阿弥陀巡りの一つ。

貞観五年(863年)に清和天皇の勅願を賜って禅林寺となった。
当初は真言密教の寺として始まる。
中興の祖である七世の永観(ようかん)律師の時に、本尊を大日如来から阿弥陀如来とし、浄土念仏の道場とした。
永観律師は境内に施療院を建てるなどし、恵まれない人々のために奔走。
禅林寺は永観律師を募る人々によっていつしか永観堂と呼ばれるようになる。
十七世の時に真言宗から浄土宗西山派(せいざんは)に改宗。

本尊の阿弥陀如来立像(重要文化財)は、永観が念仏の行道中に現れ、
振り向いて「永観、遅し」と言葉を発し、導いた姿から「みかえり阿弥陀」と呼ばれる。

国宝の「絹本着色山越阿弥陀図」をはじめ、「絹本着色当麻曼荼羅図」、「阿弥陀二十五菩薩来迎図」
「絹本着色伝釈迦如来像(阿弥陀如来像)」「紙本着色涅槃図」など重要文化財の寺宝を多数所蔵する。

阿弥陀堂は、ご本尊「みかえり阿弥陀」がまつられる本堂である。
慶長十二年に大阪から移築された。
堂内は極彩色で格天井には「百花」が描かれているが、
両端の長方形の部分だけは白く塗った「散り蓮華」となっている。

釈迦堂は方丈である。
室町時代の建立とされており、本格的な書院造りとして知られる。
六間からなり、それぞれが「松鳥図」や「群仙図」などの華やかな襖絵で飾られている。

多宝塔は、上部は円形、下部は方形の二重塔である。
五重塔のように、屋根の上に伸びる心柱に九輪と水煙が付いているのは珍しい。
ここから京都市内の町並みが一望できる。

(「浄土宗西山禅林寺派 総本山 永観堂 禅林寺 しおり」および
 「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)

永観堂の特徴・見所

永観堂は「もみじの永観堂」「秋は京都の永観堂」などと称されるように京都屈指の紅葉の名所です。
何が凄いかと言うと、そのもみじの量のみならず、苔に覆われた参道や岩、水鏡の美しい放生池、
そして御影堂、阿弥陀堂、多宝塔などをはじめとする伽藍。さらには方丈庭園。
それらがもみじと相まって素晴らしい景色、情景を見せてくれます。
見所が多すぎるほどの京都の人気の観光名所です。

ただし、秋は物凄い人の多さです。
紅葉シーズンは京都でもトップクラスの人の多さです。
団体客、外国人観光客はじめ人で溢れかえります。
秋はそれを覚悟しての拝観が必要です。

そんな永観堂ですが、実は秋よりも春から夏にかけてが特にお勧めです。
もちろん秋もお勧めですが、それ以上に緑の永観堂が素晴らしいです。
外の庭園、伽藍、方丈庭園などそれぞれ趣きのことなる素晴らしい緑の世界を楽しめます。
そして何より人がいません。秋の大混雑が嘘のように春から夏にかけては空いています。
ゆっくり静かに拝観できます。

永観堂は御影堂、阿弥陀堂、多宝塔などの伽藍も素晴らしいです。
また、回廊や曲がった廊下の「臥龍廊(がりゅうろう)」などもあります。
阿弥陀堂には有名な「みかえり阿弥陀」様もいます。見返っている(横を向いている)珍しい阿弥陀像です。
永観堂はとにかく見所の多いお寺です。

永観堂の新緑・青もみじ・苔

緑の時期の永観堂は素晴らしいです。
秋の紅葉がもちろん有名すぎますが、それ以上に新緑、青もみじの時期がお勧めです。
外の庭園の青もみじや苔、放生池の青もみじや植物、伽藍と鮮やかな青もみじ・新緑、
そして息をのむような方丈庭園(北庭・南庭・西庭)など極上の緑の空間を楽しめます。
さらに緑の時期には人がいません。秋の喧騒が想像もつかないほどに静かにゆっくり拝観できます。
見所も満載で一日中過ごせます。

永観堂の紅葉

永観堂は京都屈指の紅葉の名所です。
「もみじの永観堂」「秋は永観堂」「京都の秋は永観堂」などなど称されます。
そのもみじの量と美しさは圧巻です。
もみじだけでなく、苔や岩、伽藍なども素晴らしく、絵になる紅葉が見られます。
放生池に映る紅葉の水鏡なども美しいです。

しかし、人の多さも凄いです。紅葉シーズンは京都の中でも特に人の多い場所です。
素晴らしい景色ではありますが、ゆっくり静かに紅葉を眺めるのは難しいです。
秋は人の多さを覚悟の上で行く必要があります。
また、秋は拝観料もあがります。
なお、例年紅葉シーズンにはライトアップも行われます。

永観堂はこんな方におすすめ

  • 京都の王道の紅葉を見たい方(秋)
  • 京都の人気の紅葉名所へ行きたい方(秋)
  • 紅葉ライトアップを見たい方(秋)
  • 凄い量の紅葉を見たい方(秋)
  • 趣きの異なるたくさんの紅葉を見たい方(秋)
  • 池に映る紅葉を見たい方(秋)
  • 絶品の緑の空間を楽しみたい方(春から夏)
  • 様々な庭園や景色を楽しみたい方
  • 苔の好きな方
  • 水辺の景色が好きな方

永観堂へのアクセス・拝観時間

住所:606-8445 京都府京都市 左京区永観堂町48

※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。 
 時間はおおよその目安です。

拝観時間 ⇒ 9:00~17:00(※秋季ライトアップ有)
拝観料  ⇒ 600円(大人一般)(※秋季 ⇒ 1000円 ・ ライトアップ時 ⇒ 600円)

(秋は拝観料が変わるため、事前確認要。)

永観堂付近の観光名所

  • 南禅寺(650m ⇒ 徒歩9分)
  • 蹴上インクライン(1.0km ⇒ 徒歩12分)
  • 岡崎疏水(1.4km ⇒ 徒歩17分)
  • 無鄰菴(900m ⇒ 徒歩12分)
  • 平安神宮(1.3km ⇒ 徒歩17分)
  • 京都市動物園(850m ⇒ 徒歩11分)
  • 京都市美術館(1.1km ⇒ 徒歩14分)
  • 岡崎神社(850m ⇒ 徒歩11分)
  • 金戒光明寺(1.5km ⇒ 徒歩19分)
  • 真如堂(1.3km ⇒ 徒歩16分)
  • 大豊神社(950m ⇒ 徒歩13分)
  • 霊鑑寺(1.0km ⇒ 徒歩13分)
  • 安楽寺(1.1km ⇒ 徒歩14分)
  • 法然院(1.4km ⇒ 徒歩20分)
  • 青蓮院(1.7km ⇒ 徒歩22分)
  • 知恩院(1.9km ⇒ 徒歩23分)
  • 円山公園(2.2km ⇒ 徒歩27分)
  • 八坂神社(2.4km ⇒ 徒歩29分)
  • 長楽寺(2.5km ⇒ 徒歩31分)

※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。

永観堂の公式ホームページ

(※まだまだ作成、編集中です。)

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