龍源院(りょうげんいん)

龍源院(りょうげんいん)の説明

大徳寺塔頭であり、南派の本庵。
文亀・永正年間(1501~21年)に畠山義元・大友義長らが
東溪宗牧(とうけいそうぼく)を開祖として創建した。
創建当初は霊山一枝軒と称した。
朱色の大徳寺山門の前に厳然と位置している大徳寺中で最も古い寺である。

本堂は永正十一年(1514年)頃の建立で重要文化財。
大徳寺山内に残る中世の客殿遺構の代表例の一つで、創建時の形態をよく伝えている。
方丈の棟瓦は附玄関、表門の棟瓦と共に、京都八坂神社楼門の棟瓦と同じ室町時代の最古の様式である。

庭園は室町時代の作とされ、方丈北庭の「龍吟庭(りょうぎんてい)」が当時のものとされる。
二十八個の庭石が据えられた東西に細長い平面の枯山水であり、中心は中央の東に向け力強く傾斜した立石。
その手前には遙拝石(ようはいせき)と称される水分石(みずわけいし)があることから
枯滝石組(かれたきいしぐみ)の表現ともみられる。

方丈前庭を「一枝坦(いっしだん)」と言う。
当院開祖の東渓禅師が釈尊の拈華微笑(ねんげみしょう)という一則の因縁によって大悟せられ、
その師である実伝和尚より賜わった室号の霊山一枝之軒(りょうぜんいっしのけん)より銘されている。
庭の中央右よりの石組が蓬莱山を現し、右隅の石組が鶴島であり、
左の方の円い形の苔山が亀島で、白い砂が大海原を表している。

「滹沱底(こだてい)」は庫裡の書院南軒先にあり、阿吽の石庭とも呼ばれる。
宗祖の臨済禅師が住まわれた中国河北の鎮州城の南に流れる滹沱河より銘がある。
その左右の基礎石は、聚楽第のもとの伝えられている。

「東滴壺(とうてきこ)」ほ方丈の東にある有名な壺庭であり、
底知れぬ深渕に吸い込まれそうな感じのする格調高い石庭である。

(「洛北の苔寺 名勝庭園 大徳寺塔頭 龍源院 しおり」および
 「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)

龍源院の特徴・見所

龍源院の見所は趣の異なる複数の枯山水庭園です。
白砂に模様を加え石と植物を配した「阿吽の石庭(滹沱底)」、坪庭に岩を配した「東滴壺」、
鮮やかな苔庭に岩を配した「龍吟庭」、広い石庭に苔と岩を配した「方丈前石庭(一枝坦)」など
風情があり見ごたえ十分の様々な庭園が楽しめます。
知名度は他の京都の名所ほど高くはありませんが、是非とも行って欲しいお勧めのお寺です。

大徳寺塔頭寺院

龍源院は大徳寺の塔頭寺院です。
大徳寺の説明

【他の代表的な塔頭寺院】

龍源院はこんな方におすすめ

  • 枯山水庭園が好きな方
  • 石庭が好きな方
  • 苔が好きな方
  • 坪庭が好きな方
  • 風情ある庭園、雰囲気が好きな方
  • 趣の異なる様々な庭園を見たい方
  • お茶が好きな方
  • 大徳寺へやって来た方
  • 京都には何回か来ており、新しい京都を発見したい方

龍源院へのアクセス・拝観時間

住所:603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町82−1

※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。 
 時間はおおよその目安です。

拝観時間 ⇒ 9:00~16:30
拝観料  ⇒ 350円(一般)

龍源院付近の観光名所

※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。

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(※まだまだ作成、編集中です。)

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