東寺(とうじ)(教王護国寺・きょうおうごこくじ)

東寺(とうじ)(教王護国寺)の説明

真言宗総本山。
山号は八幡山。
正しくは教王護国寺(きょうおうごこくじ)。
世界遺産(世界文化遺産)。
本尊は薬師如来。

延暦十三年(794年)の平安遷都の時に羅城門(らじょうもん)の東に開創して、
西の西寺(さいじ)(現在は廃寺)とともに、平安京の二大官寺の一つとされた。

弘仁十四年(823年)に嵯峨天皇が弘法大師空海に下賜されて、真言密教の道場とされた。
天長二年(825年)には空海が講堂を増築し、翌三年には五重塔の造営に着手した。
承和二年(835年)に空海が宮中で後七日御修法(ごしちにちみしほ)を修し、
王城鎮護の寺として朝野の信仰を集めた。
空海没後、一時荒廃したが、高雄の文覚(もんがく)が後白河法皇の意を得て再興に着手、
源頼朝の援助などで復興、以後数々の盛衰を繰り返し現在に至る。

金堂は慶長八年(1603年)、豊臣秀頼の造営。
創建時の規模を踏襲した大型の仏堂であり国宝に指定。

五重塔は寛永二十年(1643年)上棟。
徳川家光による造営であり国宝。
焼亡再建を繰り返し、現在は五代目にあたる。
基壇礎石上から最高部の相輪頂(そうりんちょう)まで総高約五十五メートルあり、
現存する木造塔として最高の建造物。

御影堂(大師堂)は康暦二年(1308年)から明徳元年(1390年)の建立。
もとは弘法大師の住房とされ、弘法大師像などを安置する前堂(まえどう)と、
秘仏の不動明王像を安置する後堂(うしろどう)および中門からなる。
寝殿造の面影を伝える数少ない遺構として知られ、国宝に指定。

(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)

東寺の特徴・見所

東寺は街中にたたずむお寺です。五重塔は電車や遠くからでも見えます。
大きく立派な伽藍(建造物)や多くの仏像・彫刻、そして自然豊かな庭園が見所です。

まず「金堂」「講堂」「五重塔」「南大門」「食堂(じきどう)」「御影堂(大師堂)」などの
大きく荘厳な伽藍(建造物)が目を引きます。
そして講堂、金堂などに納められた立体曼荼羅をはじめとする数多くの仏像・彫刻・神像なども圧巻です。
さらに大きな伽藍を望める瓢箪池(ひょうたん池)を中心とした庭園も見所です。
春は桜、秋は紅葉など四季を通じて楽しめます。

東寺の桜

東寺は京都屈指の桜の名所です。例年ライトアップも行われます。

メインは「不二桜」と名付けられた大きなしだれ桜です。
不二桜だけでも十分美しく、豪快で見ごたえがありますが、五重塔を背景にした眺めがとても絵になります。

東寺は不二桜だけではありません。
良く写真などで目にするのがこの不二桜ですが、不二桜以外にも境内は桜であふれています。
おそらく初めての方は、想像以上の桜にテンションが上ると思います。
参道、瓢箪池の周り、五重塔付近、金堂前などソメイヨシノがたくさんです。
春は華やかな境内となります。是非ともお勧めの桜の名所です。

東寺の蓮

東寺は、あまり知られていないかも知れませんが蓮の名所です。
境内の北東側には「宝蔵」があり、その周りはお堀のような池になっています。
そこにたくさんの蓮があり、初夏から夏にかけてピンクや白の蓮の花が咲きます。
しかもここは無料で拝観できる場所です。柳も植えられており風情もあります。

東寺の紅葉

東寺は秋は紅葉の名所です。
参道や金堂、講堂、そして五重塔付近に紅葉がたくさんあります。
特に五重塔や瓢箪池と一緒に見る紅葉が格別です。
天気の良い日には瓢箪池に紅葉や五重塔が映り、美しい紅葉の水鏡も見られます。
瓢箪池には鯉も泳いでおり、時期によっては散りもみじと鯉の情緒あふれる景色も見られます。

東寺の紅葉は比較的遅く色づき、他の京都の名所が終わってからでも楽しめる年が多いです。
ちょうどその頃には五重塔の奥辺りの紅葉が綺麗に色づき、比較的人も少なく、ゆっくり綺麗な紅葉を楽しめます。

世界遺産

京都には世界遺産が東寺を含めて17ヶ所あります。

東寺はこんな方におすすめ

  • 大きく迫力のある建物が好きな方
  • 五重塔が好きな方
  • 仏像や彫刻が好きな方
  • 池や鯉が好きな方
  • 自然のある広い境内でのんびり過ごしたい方
  • 京都駅に用事のある方、通る方
  • 京都の有名な観光名所へ行ってみたい方
  • 世界遺産が好きな方

東寺へのアクセス・拝観時間

住所:601-8473 京都府京都市南区九条町1

※東寺は京都駅から近いイメージがありますが、結構距離があります(約1.4km)。
 歩ける距離ですが、近いと思っていると遠く感じます。

 市バスの「東寺南門前」駅と「東寺西門前」駅は、東寺の目の前ですが、拝観入口まで少し距離があります。

※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。 
 時間はおおよその目安です。

拝観時間 ⇒ 8:30~17:30(時期によって異なるため事前に要確認)
拝観料  ⇒ 500円(一般)(特別公開などは異なるため事前に要確認)

東寺付近の観光名所

  • 六孫王神社(800m ⇒ 徒歩10分)
  • 梅小路公園(1.0km ⇒ 徒歩13分)
  • 京都水族館(1.1km ⇒ 徒歩14分)
  • 京都駅ビル(1.4km ⇒ 徒歩18分)
  • 京都タワー(1.5km ⇒ 徒歩19分)
  • 興正寺(1.6km ⇒ 徒歩20分)
  • 西本願寺(1.7km ⇒ 徒歩21分)

※上記以外の有名な観光名所は距離がある為、電車、バス、タクシーなどを利用した方がいいと思います。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。

東寺の公式ホームページ

(※まだまだ作成、編集中です。)

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