目次
高台寺の塔頭寺院。
寛永九年(1632年)に北政所ねねの甥である木下利房(きのしたとしふさ)が
邸宅を寺院に改めて創建。
豊臣秀吉の没後、その妻北政所ねねは「高台院」の号を勅賜されたのを機縁に、
高台寺建立を発願し、慶長十年(1605年)、秀吉との思い出深い伏見城の
化粧御殿とその前庭を山内に移築して移り住んだ。
ねね五十八歳のことであるが、これが今日の圓徳院の起こりである。
ねねは七十七歳で没するまでの十九年間をこの地で余生を送り、この地は北政所の終焉の地となった。
北庭は桃山時代の気風が伝わる枯山水であり、「旧円徳院庭園」として国の名勝に指定されている。
もともと伏見城北政所化粧御殿の前庭を移したものであり、当時の原型をほぼそのままにとどめる。
賢庭作で後に小堀遠州が手を加えたとされる。
池泉回遊式であるが、枯山水となっている。
多数の巨岩大岩がふんだんに置かれており、桃山時代の豪華さや豪胆さを伝えている。
また、宝塔の笠を利用した珍しい形の「檜垣(ひがき)の手水鉢」がある。
(「秀吉の妻、北政所ねね終焉の地 京・東山 圓徳院 しおり」および
「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
圓徳院の見所は趣の異なる二つの枯山水庭園です。
一つは石庭(砂庭)の南庭です。
波模様の白砂の庭園であり、奥に苔や松、もみじなどの緑が配されています。
落ち着いた優しい感じの庭園です。
もう一つは大きな岩がたくさん配された北庭です。
手前には砂、奥には苔やもみじがあります。
力強さの感じられる庭園です。
いずれも見ごたえのある庭園であり、季節に応じて新緑や紅葉なども楽しめます。
圓徳院は紅葉の名所です。
砂庭の南庭、力強い岩の配された北庭のいずれの庭園でも鮮やかな紅葉が見られます。
また、例年紅葉の時期にはライトアップも行われます。
秋の紅葉のシーズンは少し混みますが、見ごたえの紅葉が楽しめます。
圓徳院は高台寺の塔頭寺院です。
⇒高台寺(こうだいじ)の説明・見所・アクセスなど
住所:〒605-0825 京都府京都市東山区高台寺下河原町530
※人気の観光地域であり、いろんな場所から歩いても行けます。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 10:00~17:30
拝観料 ⇒ 500円(大人一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)