妙顕寺(みょうけんじ)

妙顕寺(みょうけんじ)の説明

山号は具足山。
正しくは、四海唱導(しかいしょうどう)妙顕寺という。
本尊は久遠実成本師釈迦牟尼仏(くおんじつじょうほんししゃかむにぶつ)。
日蓮宗洛中二十一ヵ寺本山(現在は十六本山)の一つ。

京都における法華宗寺院の草分け的存在であり、関西法華宗団の根本をなす寺院。
開祖の日像は日蓮の孫弟子であり、六老僧の一人の日朗の弟にあたる。

元享元年(1321年)後醍醐天皇により寺地を賜わって創建され、
続いて建武元年(1334年)には、同天皇の綸旨(りんじ)により勅願寺となった。
この綸旨は日蓮宗の宗号の綸旨ともいえるもので、法華宗最初の勅願寺として
洛中法華寺院の先頭に位置することとなった。

また、延文二年(1357年)の後光厳天皇の綸旨は、門流分立する中世の法華宗にあって、
北朝が当寺を宗内最高の地位と公認したことを意味し、
以来当寺は四海唱導妙顕寺と号することとなった。

しかし、天文法華の乱をはじめとする数々の法難を受け、寺号も一時妙本寺を名乗ることもあった。
寺地も変わること四度と伝えられ、現在の地には天正十一年(1583年)に
豊臣秀吉の命により移建されたものである。
堂宇は天明の大火での類焼以後に再建された。

祖師堂にあたる三菩薩堂は、妙顕寺二世の大覚が行った雨乞いの効験によって、
宗祖日蓮に大菩薩、開祖日像とその師日朗に菩薩号が与えられたことから、
三祖を合祀するためそう呼ばれている。

尾形光琳筆の「松竹梅図」三幅を所蔵している。
また、客殿前庭は龍華飛翔の庭、書院前庭は光琳曲水の庭と名づけられている。
なお、尾形光琳・乾山の兄弟は塔頭・泉妙院の檀信徒であり、同院には二人の墓がある。

(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)

妙顕寺の特徴・見所

妙顕寺は街中にあるお寺ですが、広い境内に雄大な伽藍や建造物があります。
本堂はじめ見ごたえのある絵になる景色が楽しめます。

庭園には「四海唱導の庭」「光琳曲水の庭」「孟宗竹の坪庭」があり、
枯山水の砂や苔の庭園、竹の坪庭など趣の異なる複数の庭園が楽しめます。

四季折々の木々や花々も素晴らしく、春には見事な桜、秋には風情ある紅葉も楽しめます。
しかし、京都の他の名所に比べて知名度が高くないため、
桜や紅葉の季節でも人はまばらであり、京都の隠れた名所となっています。

妙顕寺の桜

妙顕寺は京都の桜の隠れた名所です。
立派なソメイヨシノが多くあり、伽藍を背景とした桜も非常に絵になります。
「四海唱導の庭」の唐門前の圧巻のしだれ桜も見所です。
春はかなり素晴らしい桜を楽しめますが、あまり人はいません。
京都の桜の穴場と言って良いでしょう。

妙顕寺の新緑・青もみじ・苔

妙顕寺にはもみじ・カエデの木が多くあり、春には鮮やかな新緑が楽しめます。
ただ美しいだけではなく、雄大な伽藍を背景にした絵になる新緑や青もみじが見られます。
また、庭園それぞれの鮮やかな緑、美しい彩りなども楽しめます。

妙顕寺の紅葉

妙顕寺は京都の紅葉の隠れた名所です。
本堂前や山門付近の鮮やかな紅葉、本堂横の圧倒的な秋の彩りなどが見られます。
また、唐門前に広がる白砂と紅葉の「四海唱導の庭」など鮮やかな非常に絵になる紅葉も楽しめます。

  • 妙顕寺の紅葉(2017年)(作成予定)

妙顕寺はこんな方におすすめ

  • 雄大な伽藍や建造物を見たい方
  • 枯山水庭園が好きな方
  • 趣きの異なる複数の庭園を見たい方
  • 桜の穴場へ行きたい方(春)
  • のんびり過ごしたい方
  • 街中のお寺へ行きたい方
  • 京都には何度も来ており、新しい場所へ行きたい方

妙顕寺へのアクセス・拝観時間

住所:〒602-0005 京都府京都市上京区寺之内通新町西入妙顕寺前町514

※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。

拝観時間 ⇒ 10:00~16:00
拝観料  ⇒ 境内自由・無料(※庭園拝観 ⇒ 300円 ※特別拝観時は500円)

妙顕寺付近の観光名所

※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。

妙顕寺の公式ホームページ

(※まだまだ作成、編集中です。)

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