カテゴリー:京都市右京区, 清涼寺(嵯峨釈迦堂)
目次
山号は五台山(ごだいさん)。
本尊は釈迦如来。
嵯峨釈迦堂ともいう。
寛平七年(895年)の源融(みなもとのとおる)の没後、
その山荘の棲霞観(せいかかん)に阿弥陀堂を建て、棲霞寺(せいかじ)としたのに始まる。
天慶八年(945年)に堂宇を建立し、等身の釈迦像を安置。
これが釈迦堂の名の由来ともされる。
その後、奝然(ちょうねん)が宋から持ち帰った釈迦像を当寺の釈迦堂に祀って華厳宗の寺とし、
寺名を清涼寺と改称。
室町中期には融通念仏の大道場として知られた。
本堂は度重なる焼失の後、元禄十四年(1701年)に再建。
単層入母屋造本瓦葺で、徳川初期の桃山建築の名残をしめす豪華さもある。
堂の裏庭には放生池と摩尼殿(弁天堂)、その前方には納骨堂がある。
放生池の中小島には戦争犠牲者の霊を弔う忠霊塔・供養塔があり、
塔の地下には一万数千個の一石一字の写経石や、沖縄ひめゆりの塔、各戦跡血染の小石もこの中に納められている。
仁王門は建築年代は不明であり、たびたび焼失したが、安永六年(1776年)に再建された。
重層華麗な造りで楼上には十六羅漢をまつり、左右に阿吽の金剛力士が守護している。
多宝塔は元禄十三年(1700年)江戸護国寺での出開帳の際、
江戸の老若貴賎の寄進によりなったものであり、のちの元禄十六年に回漕建立したものである。
背後にある宝篋院(ほうぎょういん)石塔は源融(みなもとのとおる)公の墓である。
本尊は奝然請来の釈迦如来立像で国宝に指定。
清涼式と呼ばれ、以後数多くの模像が造られた。
異国情緒あふれる仏像であり、胎内には絹製の五臓六腑とともに、
経典・文書・銭貨など数多くの品が納められていた。
この他、棲霞寺の本尊と伝えられる阿弥陀三尊坐像も国宝に指定されている。
(「嵯峨釈迦堂 五台山 清涼寺 しおり」および
「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
清涼寺の見所は様々な建造物と自然豊かな境内、庭園です。
清涼寺には大きな仁王門、雄大な本堂(釈迦堂)、古風な阿弥陀堂、独特の多宝塔、
綺麗な弁天堂など見ごたえのある伽藍が多くあります。
また、本堂から弁天堂、方丈へつながる時代劇に出てきそうな渡廊下も風情があります。
境内や方丈庭園、弁天堂前などではもみじやカエデが多く、
春から夏にかけては新緑や青もみじが、秋には紅葉が楽しめます。
さらに阿弥陀堂前では春には梅の花も咲きます。
阿弥陀堂裏から書院あたりにかけては苔も美しく、木々や緑の情緒ある光景も見られます。
清涼寺は梅の名所です。
春先には多宝塔付近や八宗論池周辺、阿弥陀堂前など華やかな梅の花を楽しめます。
清涼寺は紅葉の名所です。
多宝塔、阿弥陀堂、弁天堂、方丈庭園など紅葉のスポットが数多くあります。
多宝塔では真っ赤な鮮やかな紅葉が、阿弥陀堂から書院あたりにかけては色とりどりの紅葉が楽しめます。
また、弁天堂では水辺の美しい紅葉も見られます。
住所:〒616-8447 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~16:00
拝観料 ⇒ 境内自由/本堂 ⇒ 400円/共通券(本堂・庭園・霊宝館) ⇒ 700円
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)