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無鄰菴(むりんあん)は、明治二十七年~二十九年(1894~96年)に
明治・大正の元老山県有朋(やまがた ありとも)が京都に造営した別荘である。
その大半を占める庭園(面積薬3,135㎡)は、有朋自らの設計・監督により
造園家・小川治兵衛(七代目)が作庭したものである。
緩やかな傾斜地に東山を借景とし、疏水の水を取り入れ、三段の滝、池、芝生を配した池泉廻遊式庭園である。
建物は簡素な木造二階建ての母屋、藪内流燕庵を模して造られた茶室及び煉瓦造二階建ての洋館の三つからなる。
洋館は明治三十一年五月の建立であるが、二階には江戸時代初期の狩野派による
金碧花鳥図障壁画が飾られた部屋があり、ここで明治三十六年(1903年)四月二十一日、
元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎の四人によって、
日露開戦直前のわが国の外交方針を決める「無鄰菴会議」が開かれている。
無鄰菴は昭和十六年(1941年)に京都市に寄贈され、同二十六年(1951年)には、
庭園が明治時代の名園として、国の「名勝」に指定されている。
(「山県有朋の別邸 七代目小川治兵衛作庭 無鄰菴 しおり」より参照)
無鄰菴の見所は美しい庭園と母屋、茶室、洋館などの建造物です。
二階建ての母屋と茶室は古風な雰囲気の建物であり、中庭(坪庭)もあります。
縁側からは座ってゆっくり庭園を眺めることが出来ます。
近代建築の洋館はレトロな雰囲気を楽しめるとともに、壁や天井の装飾なども見所です。
庭園は琵琶湖疏水を取り入れた大きな池泉回遊式となっています。
庭園の奥の方には小さな滝があり、そこから庭園に小川が流れ込んでいます。
苔や飛び石など風情ある情景が楽しめるとともに、芝生なども多く敷かれ爽やかな雰囲気も感じられます。
庭園は自然や緑、植物など豊富であり、四季折々の彩りを楽しめます。
無鄰菴では見事な建物と素晴らしい庭園を見られますが、人はあまりいません。
秋の紅葉シーズンであっても混雑することはほとんどありません。
京都の穴場のスポットと言って良いでしょう。
無鄰菴には多くのもみじやカエデが植えられ、広範囲にわたって苔も敷かれています。
春から夏にかけては鮮やかな新緑や風情ある青もみじ、見事な緑の空間を楽しめます。
無鄰菴は京都の隠れた紅葉の名所です。
広い池泉回遊式庭園には多くのもみじやカエデが植えられています。
庭園の至るところや母屋付近などで綺麗な紅葉、水辺の紅葉を楽しめます。
苔も多く、風情ある散り紅葉なども見られます。
しかし、秋の紅葉のシーズンでも無鄰菴は空いていることが多く、
京都の紅葉の穴場と言って良いでしょう。
住所:〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町31
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 7:30~18:00(※時期により ⇒ 8:30~/~17:00/~19:00)
拝観料 ⇒ 410円(大人一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)