退蔵院(たいぞういん)

退蔵院(たいぞういん)の説明

妙心寺の塔頭寺院。
開山は無因宗因(むいんそういん)。
応永十一年(1404年)に波多野出雲守重通が下京区千本松原に建立。

寺は転々として、応仁の乱で焼失した後、妙心寺三十四世の亀年禅愉(きねんぜんゆ)が現在地に復興した。

方丈は、応仁の乱後、1597年に再建され、江戸初期には宮本武蔵もここに居して修行に励んだと伝えられる。

「元信の庭」は国の名勝および史跡に指定されている枯山水庭園である。
『都林泉名勝図会』には狩野元信(かのうもとのぶ)の作庭と記されている。
白砂と石組みに加え、庭の背景には常緑樹を主に植え、一年中変わらぬ「不変の美」を表現している。

国宝の「瓢鮎図(ひょうねんず)」は、日本の水墨画の創始者の一人である
如拙(にょせつ)の代表作として知られている。

「陰陽の庭」は、敷砂の色がことなる二つの庭からなり、物事や人の心の二面性を伝えている。
陰の庭には8つ、陽の庭には7つ、合計15の石が配されている。

「余香苑(よこうえん)」は、四季の彩りが美しい昭和の名庭である。
造園家の中根金作氏によって設計され、昭和四十年に完成。
なだらかな勾配を利用して水を配し、桜、蓮、楓など一年を通して華やぐ庭園となっている。

(「京都 妙心寺 退蔵院 Taizo-in Zen Buddhist Temple しおり」および
 「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)

退蔵院の特徴・見所

退蔵院の見所は趣の異なる複数の名庭です。
石と緑の融合した見事な枯山水庭園の「元信の庭」、敷砂の綺麗な「陰陽の庭」、
緑や水、自然の美しい「余香苑(よこうえん)」などがあります。
それぞれ特徴があり、見ごたえ十分の庭園です。

退蔵院の桜

退蔵院は京都の桜、特にしだれ桜の名所です。
春にはたくさんの人が訪れます。
大きなしだれ桜が数本あり、それぞれの庭園で趣の異なった桜を見られます。
陰陽の庭では敷砂にかかるしだれ桜や、しだれ桜の下から眺める春の景色が楽しめます。
また、余香苑では緑や水、自然の中での華やかなしだれ桜を堪能できます。

退蔵院の新緑・青もみじ

退蔵院の庭園、特に余香苑では四季折々に自然や花々を楽しめます。
春から夏にかけては鮮やかな新緑、深い緑の世界が見られます。

退蔵院の紅葉

退蔵院は春の桜が有名ですが、秋は紅葉の名所でもあります。
水辺の美しい紅葉やもみじの水鏡を楽しめます。
春の桜ほど知名度は高くないため、秋の紅葉シーズンでも空いていることがあります。
紅葉の穴場とまではいかないかも知れませんが、ゆっくり綺麗なもみじを楽しめます。

妙心寺の塔頭寺院

妙心寺の説明・見所・アクセスなど
退蔵院は妙心寺の塔頭寺院です。

他の代表的な妙心寺の塔頭寺院です。

退蔵院はこんな方におすすめ

  • 複数の名庭を見たい方
  • 枯山水庭園が好きな方
  • 石庭、砂庭が好きな方
  • 自然につつまれた庭園が好きな方
  • 緑や水辺の景色、庭園を見たい方
  • 四季折々の花々を楽しみたい方
  • しだれ桜の中(下)に入りたい方(春)

退蔵院へのアクセス・拝観時間

住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町35

※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。 
 時間はおおよその目安です。

拝観時間 ⇒ 9:00~17:00
拝観料  ⇒ 500円(大人一般)

退蔵院付近の観光名所

  • 仁和寺(1.4km ⇒ 徒歩19分)
  • 龍安寺(2.2km ⇒ 徒歩30分)
  • 等持院(1.8km ⇒ 徒歩24分)
  • 平野神社(2.6km ⇒ 徒歩33分)
  • 北野天満宮(2.6km ⇒ 徒歩33分)
  • 大将軍八神社(2.1km ⇒ 徒歩26分)
  • 法金剛院(750m ⇒ 徒歩10分)
  • 東映太秦映画村(1.6km ⇒ 徒歩21分)
  • 法輪寺(達磨寺)(1.5m ⇒ 徒歩19分)

※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。

退蔵院のホームページ

(※まだまだ作成、編集中です。)

広告

  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。