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律宗寺院。
山号は五位山(ごいさん)。
本尊は阿弥陀如来。
当地にあった右大臣清原夏野(きよはらのなつの)の山荘を寺に改め、
双丘寺(ならびがおかでら)と称したのが起こりである。
その頃、珍花奇花を植え、嵯峨、淳和(じゅんな)、仁明の諸帝の行幸(ぎょうこう)を仰いだ。
殊に仁明天皇は内山に登られ、その景勝を愛で、五位の位を授けられたため、
内山を五位山(ごいさん)という。
次いで文徳天皇(もんとくてんのう)が天安二年(858年)に大きな伽藍を建て、
定額寺(じょうがくじ)に列し天安寺として建立した。
その後の沿革は不明だが、大治五年(1130年)には
待賢門院(ていけんもんいん)が旧跡を再興し、法金剛院とされた。
寺は五位山を背に中央に池を掘り、池の西に西御堂(現本尊丈六阿弥陀如来)、
南に南御堂(九体阿弥陀堂)、東に女院の寝殿が建てられた。
庭には滝(青女の滝)を造り、極楽浄土を模した庭園とした。
その後、三重塔・東御堂・水閣(すいかく)が軒をならべ、
桜・菊・紅葉の四季おりおりの美観は見事なものであり、
西行(さいぎょう)はじめ多くの歌人が歌を残している。
弘安二年(1279年)円覚が再興して律宗に改宗。
国の特別名勝「青女(せいじょ)の滝」の名で知られる滝のある庭園は、
平安時代の姿を残し、現存する同時代の滝石組としては最大の規模を誇る。
林賢が築き、徳大寺静意(じょうい)が長承二年(1133年)に完成した。
本尊の阿弥陀如来像は院覚の作で重要文化財。
西御堂の本尊であり、藤原仏を代表する丈六阿弥陀如来。
十一面観世音菩薩も重要文化財。
坐像で四手の十一面観世音菩薩は珍しく、仏身は粉溜塗で鳳凰の盛上彩色文などがある。
また、厨子(ずし)も重要文化財であり、天井に八葉蓮華の天蓋、
三方開きの扉には十二天、背板には三十三身応化図が画かれている。
他に、一木彫の僧形(そうぎょう)文殊菩薩、地蔵菩薩、金目地蔵、
蓮華式香炉などの数々の文化財を所蔵する。
「蓮の寺」として知られ、夏には多数の蓮の花が咲く。
(「律宗 五位山 法金剛院 しおり」および「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
法金剛院の見所は四季折々に境内を彩る花々や木々などです。
春の桜、新緑に青もみじ、初夏の花菖蒲や紫陽花、夏の蓮、そして秋には紅葉が楽しめます。
一年を通して水辺の美しい景色を見られます。
法金剛院は街中にありますが、自然豊かなお寺であり、境内のみが異空間となっています。
また、所蔵されている数々の文化財も見ごたえ十分です。
法金剛院は春は桜の名所となり、水辺の華やかな彩りが楽しめます。
中でも礼堂前の鮮やかな待賢門院桜(たいけんもんいんざくら)は圧巻のしだれ桜です。
境内にはしだれ桜の他ソメイヨシノなどもあります。
また、天気の良い日には水鏡も見られます。
法金剛院は紫陽花の名所です。
初夏には境内が色とりどりの紫陽花につつまれます。
また種類も豊富であり、様々な形の紫陽花を楽しめます。
法金剛院は夏の蓮の花でも知られます。
花の寺と呼ばれるとともに、「蓮の寺」ともいわれることもあります。
苑池や鉢に植えられたピンクや白などのたくさんの蓮の花を楽しめます。
住所:〒616-8044 京都府京都市右京区花園扇野町49
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~16:00
拝観料 ⇒ 500円(大人一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)