臨済宗妙心寺派の大本山。
山号は正法山(しょうぼうざん)。
本尊は釈迦如来。
建武四年(1337年)花園法皇の発願で花園離宮を禅寺として開創。
開山は関山慧玄(かんざんえげん)。
一時応仁の乱で荒廃していた諸堂を住持の雪江宗深(せっこうそうしん)が
細川勝元(ほそかわかつもと)らの援助により再建。
その後、雪江の弟子たちが、景川宗隆(けいせんそうりゅう)の龍泉派(りょうせんは)、
悟渓宗頓(ごけいそうとん)の東海派、特芳禅傑(とくほうぜんけつ)の霊雲派(れいうんは)、
東陽英朝(とうようえいちょう)の聖澤派(しょうたくは)の四派となって禅風をおこした。
従来、妙心寺への入寺は、まず大徳寺への入寺を必要としたが、永正年間(1504~21年)にこの慣例を破り、
大徳寺の末寺的存在から独立し、江戸時代には白隠慧鶴(はくいんえかく)ら
多数の禅傑を輩出し、その法脈は臨済禅の本流となった。
徹底した組織運営を得意とし、臨済宗きっての巨大教団を形成した足跡から
俗に「妙心寺の算盤面(そろばんづら)」と称された。
本坊には主に十七世紀中頃に造営された堂宇が揃い、また四十六もの塔頭が東・北・西を取り囲み、
大徳寺と共に禅寺の良好な寺観を保っている。
三門・仏殿・法堂などはいずれも重要文化財。
法堂は明暦二年(1656年)の造営であり、
内部の鏡天井には狩野探幽による「雲龍図(八方にらみの龍)」が描かれている。
浴室は天正十五年(1587年)に明智光秀の叔父密宗和尚が
光秀を追善するために建立したといわれ、明智風呂(あけちぶろ)とも称する。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
妙心寺の見所は伽藍と多くの塔頭寺院です。
朱色の綺麗な三門、雄大な法堂、仏殿は見ごたえ十分です。
また、法堂の天井の「雲龍図(八方にらみの龍)」は必見です。
法堂内のどこから見ても、こちらを睨んでいるように見えます。
妙心寺には数多くの塔頭寺院があります。
妙心寺自体としてより、これら塔頭寺院の庭園や建造物などが有名な場合もあります。
退蔵院の桜、大法院の紅葉、大心院のつつじ、東林院の沙羅双樹などが有名です。
素晴らしい庭園と四季折々の美しい風景が個性豊かな塔頭寺院で楽しめます。
妙心寺には40以上の山内塔頭寺院があります。
以下代表的な塔頭寺院です。
住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1
【北門】
【南門】
※妙心寺境内は広いため、どの塔頭寺院へ参拝するかによって距離、時間が異なります。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間(法堂・天井の雲龍図など) ⇒ 9:10~15:40(※その他の境内自由。塔頭寺院は別途。)
拝観料(法堂・天井の雲龍図など) ⇒ 500円(大人一般)(※その他の境内自由。塔頭寺院は別途。)
※法金剛院以外は距離がある為、バスやタクシーの移動の方が良い場合が多いです。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)