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東寺真言宗の寺院。
本尊は聖観世音菩薩。本堂に安置。
元は平安京造営の際の禁苑。
延暦十三年(794年)、桓武天皇が平安京の造営にあたり、大内裏の南の沼沢を開いて設けられた苑地である。
常に清水が湧き出すことから神泉苑と名付けられた。
中国の禁苑にならって造営された苑内には、乾臨閣(けんりんかく)や
左右の楼閣、釣殿(つりどの)、滝殿などが建立された。
その境域は南北四町東西二町という広大なものであった。
桓武天皇以後、歴代の天皇や貴族が舟遊、観花、賦詩、弓射、相撲などの行事や遊宴を行ったといわれる。
貞観年間(859~77年)には現在の祇園祭の発祥となる御霊会が二度行われ、
全国の国の数にあたる六十六本の鉾を立てて、神泉苑の池水で清めた。
これ以後、禁苑と霊場の性格を併せ持つようになったが、中世以降は荒廃した。
慶長七年(1602年)に神泉苑の泉を利用して二条城の内堀が造営されるに伴い、苑域が縮小された。
同二十二年に快雅(かいが)が中興して真言宗寺院となった。
法成就池(ほうじょうじゅいけ)の中央には、
天長元年(824年)東寺の僧・空海が勧請して祈雨の修行を行った善女龍王を祀る。
以後、当苑では名僧が競って祈雨の修法を行うようになった。
法成橋(ほうじょうはし)は心に願いを念じながら渡り、
その想いを橋の向こうにある善女龍王にお願いすると叶うといわれている。
毎年五月一日から四日までの神泉苑祭で神泉苑大念仏狂言が上演公開される。
(「苑内立て札(駒札)」および「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
神泉苑は池(法成就池)を中心とした庭園をもつ寺院です。境内の西側に本堂があります。
神社の様でもあり、公園の様でもありますが、お寺です。
神泉苑は春の桜、つつじに始まり、夏の青もみじや秋の紅葉など、自然に溢れた寺院、庭園です。
池の畔の桜やつつじ、紅葉などが特に見所です。
天気の良い日には美しい水鏡も見られます。
池の中に建っている灯籠も風情があります。
また、愛らしいアヒルもおり、ほっこりできる場所でもあります。
願いが叶うとされる法成橋や龍の頭をした龍王船も有名です。
二条城の直ぐ近く(南)にありますが、人でいっぱいになることはまずありません。
ゆっくり拝観したり、花々、木々を楽しむことができます。
神泉苑は桜の名所です。
種類もソメイヨシノからしだれ桜まであります。
池の畔に咲く桜が独特の美しさを放っています。
人がいないわけではありませんが、込み合うことはほとんどありません。
京都の桜の穴場と言ってよいでしょう。
神泉苑はつつじの名所です。
池の畔に咲く見事なつつじが見られます。
池の周りをつつじが囲い、華やかな色合いとなります。
畔に咲くというより、池の中から生えているような独特のつつじです。
京都のつつじとして是非とも見てもらいたいお勧めのつつじです。
池に映るつつじの水鏡も美しいです。
神泉苑はもみじも美しく、春から夏にかけては新緑や青もみじも楽しめます。
神泉苑は京都洛中の紅葉の名所です。
もみじ・楓の数は特別多いわけではありませんが、
秋には法成就池の周りや善女龍王社付近で鮮やかな紅葉が楽しめます。
また、天気の良い日には紅葉の水鏡も見られます。
住所:〒604-8306 京都府京都市中京区御池通神泉苑東入門前町166
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 8:30~20:00
拝観料 ⇒ 境内無料
※二条城、御金神社以外は少し距離があります。
また、上記以外は有名な観光名所まで遠い為、急ぐ場合はバスや電車、タクシーに乗った方がいいと思います。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)