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祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)、八千戈神(やちほこのかみ)(大国主命)、
息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)。
平安遷都にあたり、王城の南に守護神として創建されたとされる。
応徳三年(1086年)に白河上皇が当地に鳥羽殿(とばどの)を造営した時、
鎮守社として崇めたと伝えられる。
古くから方除けの神として信仰を集めるが、現在は交通安全の神としても有名である。
王朝風俗を再現する曲水の宴(四月二十九日・十一月三日)なども行われる。
平安時代に宮中で行った遊具を再現したもので楽水苑を流れる遣水を前に
平安王朝の衣装の歌人が和歌を詠むというものである。
また、一月二十日には湯立神楽(ゆたてかぐら)が奉納される。
神苑である「楽水苑」は社殿をとり囲むように広がる。
春の山・平安の庭・室町の庭・桃山の庭・城南離宮の庭と趣の異なる五つの庭からなる。
源氏物語花の庭は、「源氏物語」に登場する植物100余種が植栽されている。
陽の光に照り映え風にそよぐ草木に、平安の雅、自然を慈しむ日本の心を感じられる。
春の山は、城南離宮の秋の山に対するものである。
築山(つきやま)から禊の小川(みそぎのおがわ)が流れ、
椿、枝垂れ梅、三つ葉、つつじ、ササユリと春の草木が次々と咲く。
平安の庭は、平安貴族の寝殿造の邸宅の庭園に倣い、社殿を背景に広がる池に、
段落ちの滝と遣水(やりみず)が注ぐ。
池の汀(みぎわ)や野筋には、オミナエシ、萩、リンドウが咲き、秋野を彩る。
この庭の遣水で「曲水の宴」を行う。
室町の庭は、雌滝、雄滝、三尊石、礼拝石、蓬莱島等、
庭園史上黄金時代を迎えた室町時代の作庭手法で築かれた池泉回遊式の庭園。
わび、さびの静寂な中にも明るさがあり、舟着場の藤の花や色とりどりのツツジが美しく咲く。
桃山の庭は、蘇鉄(そてつ)の島から岩島が続き、後の大刈り込みがゆるやかな丘陵を、
広い芝生が南国の明るい海を想わせる豪快な枯山水庭園である。
お茶室から眺める紅枝垂桜が格別である。
城南離宮の庭は、城南離宮(鳥羽離宮)の風景と建物を
石組みで表した枯山水庭園である。
(「城南宮神苑 源氏物語 花の庭 しおり」および
「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
城南宮の見所は本殿はじめとする社殿やと四季折々楽しめる神苑(庭園)です。
本殿前には広いスペースがあり、拝殿が凛として構えています。
その奥に雄大で美しい本殿があります。
城南宮は方除け(ほうよけ)や厄除けのご利益の他、交通安全や旅行安全のご利益もあるとされています。
神苑は大きく5つに分かれており、春の山・平安の庭・室町の庭・桃山の庭・城南離宮の庭からなっている。
それぞれの庭園で趣きが異なっており、季節ごとに木々、花々を楽しめます。
春の山はしだれ梅、平安の庭では青もみじや紅葉、室町の庭では藤の花、
桃山の庭ではつつじや桜、城南離宮の庭では石や緑などが見られます。
自然や緑溢れれる広い神苑は見ごたえがあり、いつ行っても違う姿を見せてくれます。
城南宮は春先のしだれ梅の名所です。
しだれ梅の名所としては京都一かも知れません。
神苑の春の山では、春先にピンクや白の綺麗な梅が満開となり、梅の花が空からふりそそぐようです。
またメジロもたくさんやってきて、梅とメジロの春らしい華やかな情景も楽しめます。
ただし、この時期の城南宮は人が多く、混雑もします。
城南宮は春は桜の名所です。
神苑の室町の庭、桃山の庭などで見事なしだれ桜が楽しめます。
美しい庭園を華やかにそめる上品な桜です。
城南宮では桜の時期が過ぎると、つつじや藤が見ごろをむかえます。
神苑の室町の庭と桃山の庭ではピンクや白、赤色などの多種多様なツツジが咲きそろいます。
また室町の庭の奥の藤棚では薄紫の藤の花が春の庭園を彩ります。
城南宮神苑の中の主に「平安の庭」と「室町の庭」で紅葉が楽しめます。
もともと美しい神苑を鮮やかな秋色に紅葉が染めます。
秋の紅葉シーズンでも比較的空いており、ゆっくり水辺の綺麗な紅葉を見られます。
住所:〒612-8459 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~16:30
拝観料 ⇒ 境内無料/神苑 ⇒ 600円
※徒歩圏内には他の名所はほとんどありません。バスや電車の移動が良いと思います。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)