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鞍馬弘教(くらまこうきょう)総本山。
本尊は尊天(護法魔王尊・毘沙門天・千手観音)。
宝亀元年(770年)に奈良の唐招提寺(とうしょうだいじ)の
開山鑑真和上(がんじんわしょう)の高弟である鑑禎(がんちょう)上人が、
鞍を背負った白馬の導きで当山に至り、毘沙門天を感得して草庵を結んだことに由来する。
延暦十五年(796年)には藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)が伽藍を建立して北方鎮護の道場としたとされる。
平安時代以降、永らく天台宗に属し、青蓮院とのつながりが深いが、
昭和二十二年(1947年)に鞍馬弘教を開宗し、同二十四年に総本山となった。
鞍馬寺は宇宙の大霊である尊天を本尊とする信仰の浄域とされる。
山の精霊である天狗が住む山としても有名で、貴船へと続く参道には、
豊かな大自然の中に、牛若丸(源義経)ゆかりの「息次ぎの水」や
「背比べ石」、枕草子に記された「九十九折り(つづらおり)」
などの名勝古跡が散在し、多くの文学作品にも登場する。
国宝の毘沙門天三尊像のうち、毘沙門天・善膩師(ぜんにし)童子像は藤原前期、
吉祥天は太治二年(1127年)に制作された。
重要文化財として定慶(じょうけい)作の聖観音菩薩像、銅燈籠などがある。
また、鞍馬寺経塚の出土品(国宝)は代表的な経塚遺物である。
「初寅大祭(はつとらたいさい)」や「竹伐り会式(たけきりえしき)」などの
由緒ある年中行事も多く、春の花に始まり、夏は全山緑につつまれ、秋は紅葉の彩り、
冬は雪景色と四季折々の風情ある佇まいを見せてくれる。
なお鞍馬山は牛若丸の修行の地として知られる。
(「京都市立て札(駒札)」および「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
鞍馬寺(本堂)は鞍馬山の山頂にあります。
仁王門を過ぎたところにケーブルカーの駅があります。
歩いて登ってもケーブルカーで登っても、どちらで登っても良いと思います。
ただし、山中にも見どころが多いため、時間や体力的に問題がなければ
一度は歩いて山頂まで行かれることをお勧めします。
参道も非常に風情があります。
なお、ケーブルカーで登ったとしても、山の上の駅から山頂までは少し歩く必要があります。
鞍馬寺および鞍馬山の見所は、まずは大自然です。
たくさんの木々、花々や植物が四季折々に素晴らしい景色を見せてくれます。
春の桜、秋の紅葉、鞍馬山の木の根道、鞍馬寺から眺める山々など見所が多いです。
また、鞍馬山および鞍馬寺は京都屈指のパワースポットと言われています。
特に金堂前は強烈なパワーが得られるとされています。
さらに仁王門、金堂などをはじめとする立派な建造物も見ごたえがあります。
そして仁王門や金堂前には狛犬ならぬ狛虎が鎮座しています。
鞍馬山の山中にも由岐神社、源義経供養塔、魔王の碑、冬柏亭、
僧正が谷不動堂、大杉権現社、魔王殿など数多くの見どころがあります。
鞍馬寺および鞍馬山は一日かけてじっくりと回りたい場所です。
鞍馬寺は春は桜の名所です。
金堂や狛虎前のソメイヨシノや里桜、多宝塔横のしだれ桜など多種多様な桜が楽しめます。
鞍馬寺は仁王門前、金堂前の山々、転法輪堂前、仁王門を過ぎたところの参道(石段)などはじめ、
境内のいたるところに多くのもみじやカエデなどがあります。
春から夏にかけては、大自然の中で鮮やかな新緑や深い青もみじが楽しめます。
鞍馬寺は秋の紅葉の名所です。
仁王門前の紅葉、転法輪堂前の紅葉、金堂前から見渡す山々の紅葉など
大自然の中の鮮やかな紅葉が楽しめます。
人気はありますが、境内(山)が広いため、混雑することはありません。
ただし、秋の紅葉シーズンはケーブルカーが込み合います。
歩いて鞍馬山まで登る場合は良いですが、ケーブルカーで登る場合は混雑を覚悟した方がいいでしょう。
鞍馬山には鞍馬寺の鎮守社として由岐神社があります。
祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。
天慶三年(940年)に王城の北方鎮護のため、宮中から勧請したとされる。
天皇の病気などの国の非常時に、社前に靫(ゆき)を奉納したので靫明神とも呼ばれたという。
重要文化財の拝殿は鞍馬山の斜面に沿って建つ懸造(かけづくり)で、
中ほどに土間通路を設けて左右二室に区分する割拝殿という形式。
細部装飾が時代色を示す。
例祭(十月二十二日)は鞍馬の火祭として有名。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
住所:〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~16:30
拝観料 ⇒ 300円(大人一般)
※徒歩圏内の有名な名所は貴船神社のみです。
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)