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真言宗の遺迹(ゆいせき)本山。
山号は高雄山。
正しくは、神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)。
本尊は薬師如来。
延暦年間(782~806年)に和気清麻呂(わけのきよまろ)が河内国に建立した神願寺(じんがんじ)を、
天長元年(824年)に高雄山に移し、当地にあった高雄山寺(たかおさんじ)と合併し、勅願寺とされた。
なお、高雄山寺の詳細は不明。
延暦二十一年(802年)に最澄が和気清麻呂の招きで法華会を行い、
大同四年(809年)には空海が入寺。
空海の没後、弟子の真済(しんぜい)が宝塔を建て、五大虚空蔵菩薩坐像(国宝・五体)を安置した。
仁安三年(1168年)には、中興の祖である文覚(もんがく)が火災で荒廃していた伽藍の再興に着手。
後白河法皇に「四十五箇条起請文」(国宝)を上呈した。
以後、上覚や明恵があいついで入寺。
応仁の乱で衰えたが、再度復興し、元和から寛永期にほぼ再建が完成した。
大師堂(重要文化財)は「弘法大師(空海)の納涼房(どうりょうぼう)」とも呼ばれ、
小さな厨子(ずし)の中に板彫弘法大師尊像(重要文化財)を安置する住宅風の軽快な建物。
伽藍は応仁の乱の兵火で焼失したが、元和九年(1623年)龍厳上人のとき、
所司代板倉勝重の奉行によって、楼門、金堂(いまの毘沙門堂)、五大堂、鐘楼が再興された。
昭和十年、山口玄洞居士の寄進で、昭和の名作といわれる金堂、多宝塔などが新築されて今日の美観を整えている。
寺宝に国宝の「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」があり、
日本の肖像画史上の傑作とも言われている。
また、大和絵の優品である「山水屏風」や空海が唐より請来した曼荼羅を手本に描かれた、
現存最古の両界曼荼羅図である「高雄曼荼羅」などが国宝に指定されている。
他にも重要文化財の「文覚上人像」などの多数の絵画を所蔵している。
空海筆「灌頂暦名(かんじょうれきめい)」(国宝)は、
弘仁三年(812年)とその翌年に空海が金剛界・胎蔵界灌頂を最澄や弟子の泰範(たいはん)らに伝授した時に、
この灌頂を受けた者の名簿である。
仏像彫刻にも優れたものが多く、金堂本尊の薬師如来立像の他、
旧宝塔院本尊の五大虚空蔵菩薩像(多宝塔安置)が国宝に指定されている。
(「高雄山 神護寺 しおり」および「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より参照)
神護寺は自然溢れる境内と多くの雄大な伽藍、文化財、仏像などが見所です。
神護寺境内はもみじや苔など自然や緑でいっぱいです。
また、清滝川から続く参道や石段付近も様々な木々、自然で溢れています。
神護寺では春から夏にかけては新緑や青もみじが、秋は紅葉が楽しめます。
雄大な伽藍や石段、趣きある建造物ともみじの組み合わせが素晴らしいです。
神護寺では雄大な金堂(本堂)や楼門、風情ある大師堂や毘沙門堂、優雅な多宝塔や和気公霊廟など
数多くの見事な伽藍が見られます。
また、数多くの肖像画や曼荼羅図などの文化財、仏像なども保持されており、見ごたえのあるお寺です。
さらに錦雲渓での厄除け、厄払いの「かわらけ投げ」でも知られます。
神護寺境内にはたくさんのもみじがあります。
春から夏にかけては鮮やかな新緑や深い青もみじが楽しめます。
神護寺は京都の紅葉の名所です。
金堂前の石段、毘沙門堂や大師堂、楼門付近、多宝塔、和気公霊廟など様々なスポットで
色とりどりの鮮やかな紅葉が楽しめます。
神護寺の紅葉は京都市内の中でも早くに色づきます。
例年、11月10日~11月15日位には見ごろを向かえ、京都の紅葉は神護寺から始まるとも言われます。
住所:〒616-8292 京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町5
※参道入口(清滝川付近)から楼門まで長い石段が続きます。
この石段がかなりハードです。迂回して坂道を登っても結構きついです。歩きやすい靴を履いて行きましょう。
※高山寺、西明寺の方から歩いても行けます。
少し距離はありますが、清滝川の眺めなどを楽しみながら歩くのも良いと思います。
※その他のアクセス方法もあります。上記は一般的なアクセス方法です。
時間はおおよその目安です。
拝観時間 ⇒ 9:00~16:00
拝観料 ⇒ 600円(大人一般)
※距離、時間はおおよその目安です。「約~」などは見にくくなる為省いています。
(※まだまだ作成、編集中です。)