山鉾巡行 後祭 浄妙山・黒主山・大船鉾

山鉾巡行 後祭 黒主山

2017年祇園祭の後祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)です。

祇園祭は前祭(さきまつり)に続き、後祭(あとまつり)が行われます。
後祭の巡行では10基の山鉾が京都の街を巡ります。
規模は前祭の方が大きいですが、後祭にも豪華な山鉾、綺麗な山鉾、
個性的な山鉾、そして目玉の大船鉾などが登場します。

写真が多くなるため、巡行順に記事を以下①~③の3つに分けました。
①「橋弁慶山」「北観音山」「鯉山」「役行者山」
②「八幡山」「南観音山」「鈴鹿山」
③「浄妙山」「黒主山」「大船鉾」

こちらは③の『「浄妙山(じょうみょうやま)」「黒主山(くろぬしやま)」
「大船鉾(おおふねほこ)」』の記事です。

後祭の山鉾巡行も終盤に差し掛かると、少し寂しくなってきます。
祇園祭は7月中続き、まだ還幸祭や神輿洗などがありますが、賑やかだった時間が終わってしまいます。
山鉾建てから宵山、山鉾巡行や御神輿の間は日程も厳しく、内容も凝縮されています。
全部見たり回ったりするのは事実上できませんが、それでもいろいろと時間的にも体力的にも大変です。
長いか短いか分りませんが、充実した時間が過ごせました。
今年も素晴らしい山鉾巡行を見られて感謝です。

2017年7月24日訪問、撮影です。


祇園祭(ぎおんまつり)の説明・見所・日時など


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8番目は「浄妙山(じょうみょうやま)」です。
浄妙山(じょうみょうやま)

浄妙山は平家物語ゆかりの山です。
宇治川の合戦で僧兵の浄妙が一番乗りをしようとすると、
一来法師が先陣を取るためにその頭上を飛び越えたという一節にちなみます。
甲冑や弓矢、橋など繊細に作られています。
平家物語ゆかりの浄妙山

前懸は梅の木のようです。白梅がたくさん花をつけています。
梅の木の前懸の浄妙山

山の上とは対照的に、胴懸は落ち着いた色合いです。
落ち着いた色合いの胴懸の浄妙山

後ろには柳をつけているようです。
柳をつけて巡行する浄妙山

見送りは紅葉です。
もしかすると浄妙山の四周は四季を表しているのかも知れません。
四季を表した前懸や見送りの浄妙山

9番目は「黒主山(くろぬしやま)」です。
黒主山(くろぬしやま)

黒主山は謡曲「志賀」にちなみます。
Luxurious Yama-Hoko-Junko Cruise of the Gion-Matsuri Festival in Kyoto

大伴黒主が咲き誇った桜の花を仰ぎ眺めている姿を表しています。
大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺める姿を表した黒主山

鮮やかな色合いの前懸や胴懸です。前懸には可愛い感じの龍が描かれています。
鮮やかな前懸や胴懸の黒主山

見送りも色鮮やかです。たくさんの人々が描かれています。
黒主山の色鮮やかな見送り

回転して見事な山、素晴らしい山を見せてくれます。
回転して見事な装飾を見せてくれる黒主山

桜の造花は戸口に飾ると悪事除けになるとも言われています。
悪事避けになる桜の造花を飾る黒主山

黒主山は半被(はっぴ)もお洒落です。文字も可愛いです。
はっぴがお洒落な黒主山

10番目は「くじ取らず」の「大船鉾(おおふねほこ)」です。
大船鉾(おおふねほこ)

いよいよ前祭、後祭含めて祇園祭の山鉾巡行の最後の鉾です。
Ohfune-Hoko appeared in the Yama-Hoko Junko Cruise of the Kyoto Gion-Matsuri Festival

大船鉾は後祭の中で一番人気の山鉾です。
後祭の中で一番人気の大船鉾

船首には巨大な金幣をつけての登場です。
金幣と龍頭は隔年ごとに交換されます。2017年は金幣です。
巨大な金幣をつけた大船鉾

大船鉾は四条町にあるので、半被(はっぴ)には「四」の文字が書かれています。
四条町にあるため「四」の文字のはっぴを着た大船鉾

大船鉾は2014年(平成二十六年)に幕末以来の完全復興を果たし、以降巡行に参加しています。
復興して立派な姿をみせる大船鉾

華やかな色とりどりの飾り紐です。
大船鉾の色とりどりの飾り紐

金の龍が描かれた煌びやかな船尾です。
金の龍が描かれた大船鉾の船尾

河原町御池に到着し、辻回しの準備に入ります。
大船鉾の辻回しの準備

辻回しです。みんなで一斉に引っ張ったり押したりします。
大船鉾の辻回し

敷いた竹を砕く大船鉾の巨大な車輪です。
大船鉾の車輪と引きつな

一度では90度回らないため、何度か繰り返します。
辻回しをする大きな大船鉾

音頭取さんが扇子をひるがえし、音頭を取ります。
大船鉾の辻回しの音頭取の掛け声

音頭取さんの掛け声とともに、一斉に引っ張ったり押したりします。
大船鉾の迫力の辻回し

前祭の船鉾が「出陣船鉾」と称されるのに対して、後祭の大船鉾は「凱旋船鉾」と言われます。
凱旋船鉾と呼ばれる大船鉾

龍の描かれた鮮やかな見送りです。
大船鉾の鮮やかな見送り

想像上の鳥である「鷁(げき)」が描かれた美しい装飾です。
大船鉾の美しい鷁(げき)の装飾

向きが変わると大きな車輪を修正しながら進んで行きます。
大船鉾の大きな車輪

素晴らしい山鉾巡行を観覧させていただきました。今年も感謝、感謝です。
祇園祭後祭の素晴らしい山鉾巡行

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