カテゴリー:京都市東山区, 祇園祭(八坂神社)
タグ:お祭り・イベント
2017年祇園祭の後祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)です。
祇園祭は前祭(さきまつり)に続き、後祭(あとまつり)が行われます。
後祭の巡行では10基の山鉾が京都の街を巡ります。
規模は前祭の方が大きいですが、後祭にも豪華な山鉾、綺麗な山鉾、
個性的な山鉾、そして目玉の大船鉾などが登場します。
写真が多くなるため、巡行順に記事を以下①~③の3つに分けました。
①「橋弁慶山」「北観音山」「鯉山」「役行者山」
②「八幡山」「南観音山」「鈴鹿山」
③「浄妙山」「黒主山」「大船鉾」
こちらは②の『「八幡山(はちまんやま)」「南観音山(みなみかんのんやま)」
「鈴鹿山(すずかやま)」』の記事です。
前祭の23基に比べれば、後祭の10基はだいぶ少なく感じます。
実際少ないのですが、前祭の23基を体感した後ならば、なおさら少なく感じます。
ただし、少ない・少なく感じるというのは決して悪い意味ではありません。
確かに規模は小さいですが、十分に見ごたえはあります。
また、(おそらく敢えてですが)山鉾が間隔をあけて進んでくるので、一つずつをしっかり見ることができます。
見ている方も10基なので体力的に楽ですし、集中力も切れません。
同時進行で行われる花傘巡行ともうまいこと融合しています。
2017年7月24日訪問、撮影です。
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八幡宮は普段は町会所のお庭に祀られています。
巡行の際には、その祀られている八幡宮を山の上に勧請し、八幡山として街を巡ります。
山の上の祠には総金箔が使用されています。金ピカです。鳥居の上には鳩さんもいます。
6番目は「くじ取らず」の「南観音山(みなみかんのんやま)」です。
南観音山は柳の大枝を差し、四隅に木彫薬玉をつけて巡行します。
本尊の楊柳観音像は鎌倉時代の座像であり、悠然と瞑想をする姿を表しているそうです。
南観音山の大きな車輪です。引き綱を引っ掛けて辻回しの準備です。
一度では90度曲がらないため、何度か繰り返します。
車輪が滑りやすいように水をまいて竹を敷きます。
見事な立ち姿の南観音山です。
後ろの緑は柳です。何だかしっぽのようにも見えます。
上品で美しい胴懸や水引です。祇園祭には文化財がいっぱいです。
辻回しです。
掛け声とともに車輪を引っ張ったり押したりします。持ち上げる役の人もいます。
伊勢国の鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現にちなみます。
御神体は女人の姿をしており、金の烏帽子をかぶっています。
右手には扇子を持ち、左手には大長刀を持っています。
木からは絵馬がいっぱいぶら下がっています。
鈴鹿山の見送りです。後祭の山鉾巡行も大詰めに入ってきました。