山鉾巡行 伯牙山・月鉾・山伏山・油天神山・・・
２０１７年の祇園祭 前祭の山鉾巡行（やまほこじゅんこう）です。
前祭（さきまつり）の巡行では、２３基の豪華絢爛な山鉾が京都の街を巡ります。
写真が多くなるため、巡行順に記事を以下①～④の４つに分けました。
①「長刀鉾」「占出山」「孟宗山」「霰天神山」「函谷鉾」
②「伯牙山」「四条傘鉾」「芦刈山」「月鉾」「山伏山」「油天神山」
③「太子山 」「鶏鉾」「木賊山」「綾傘鉾」「蟷螂山」「菊水鉾」
④「白楽天山」「郭巨山」「保昌山」「放下鉾」「岩戸山」「船鉾」
こちらは②の『「伯牙山 （はくがやま）」「四条傘鉾 （しじょうかさほこ）」「芦刈山 （あしかりやま）」
「月鉾 （つきほこ）」「山伏山 （やまぶしやま）」「油天神山 （あぶらてんじんやま）」』の記事です。
雨も多少心配される天気でしたが、ほとんどの山鉾はビニール（シート）無しでの巡行でした。
以前にも書きましたが、重要な文化財なのでシートをかけて巡行するのが決して悪いわけではありません。
シートをしてもしなくてもどちらも正しい判断です。あるとすれば結果論だけです。
ただ、単純に見る方としては、やはりシートなしの豪華な山鉾がたくさん見られて良かったです。
2017年7月17日訪問、撮影です。
広告
６番目は「伯牙山（はくがやま）」です。
中国の周の時代の琴の名人である伯牙にちなむそうです。
御神体は、手に斧を持ち、その前に琴が置かれています。
鮮やかな装飾です。
伯牙が友人である鍾子期が亡くなったことを知り、琴の絃を切ったという物語らしいです。
少し悲しい物語の伯牙山です。
７番目は「四条傘鉾（しじょうかさほこ）」です。
傘の上には御幣と若松を飾っています。
落ち着いた上品な感じの装飾です。
織物などをまとった傘と棒ふりばやしが巡行します。
応仁の乱以前に起源を持つ古い形態の傘鉾らしいです。
踊り（舞）を披露してくれます。
８番目は「芦刈山（あしかりやま）」です。
謡曲「芦刈」にちなむそうです。
老翁が妻と離れて難波の浦で芦を刈って暮らしていましたが、やがて妻との再会を果たす物語らしいです。
御神体が釜を持って芦を刈ろうとされています。
前懸はライオンさんの「凝視」です。
胴懸は菖蒲の花です。
見送りは美しい鶴が描かれています。
芦刈山は何回も回って山を披露してくれました。
芦刈山には夫婦和合のご利益があるとされます。
９番目は「月鉾（つきほこ）」です。
鉾頭に月をつけ、真木の真ん中くらいに月読尊を祀っています。
お稚児さん（稚児人形）が乗っています。
豪華な装飾や着物を着た稚児人形さんです。
月鉾はかなり大きいです。曳手さんもたくさんいます。
月の模様のはっぴです。
辻回しの準備に入りました。はっぴは何種類かあるようです。
煌びやかで豪華な装飾です。
車輪も大きいです。引きづなで引っ張ります。
音頭取さんの声がかかり扇子が舞います。
月鉾の辻回しです。一斉に引っ張ります。
車輪も力いっぱい押します。
一度では曲れないため、何度か繰り返します。
美しい胴懸と上水引、華やかな飾り紐です。
胴懸にはインドやトルコの絨毯を用いているそうです。
月鉾の囃子方さんたちは可愛いピンクの鉢巻きをしています。
後ろの見送りも華やかです。
河原町通を上っていきます。
１０番目は「山伏山（やまぶしやま）」です。
豪華な山です。色合いも結構派手です。
右手には斧を持ち、左手には数珠を持っています。腰には法螺貝をつけています。
八坂の塔が傾いた時に、法力によってそれを直したとされる物語にちなみます。
ぐるぐる回って披露してくれます。
まだまだ回ります。観衆から拍手がおこります。
胴懸や水引にはいろんな物語が描かれているようです。
見送りも鮮やかです。山伏山はかなり派手目の山です。
１１番目は「油天神山（あぶらてんじんやま）」です。
こちらも鮮やかな色合いです。かなりのインパクトです。
朱色の鳥居と金箔の社殿があり、中に天神像を安置しています。
胴懸も水引も鮮やかです。
油天神山もぐるぐる回って披露してくれます。
古くから町内に祀られていた天神を勧請して作られたとされ、
油小路にあることから油天神山と呼ばれます。
後ろの見送りも鮮やかです。油天神山も結構派手目な山です。
山鉾巡行はほぼ半分が終わりましたが、まだまだ続きます。
