カテゴリー:京都市左京区, 真如堂(真正極楽寺)
タグ:新緑・青もみじ・苔
京都市左京区浄土寺真如町にある真如堂(しんにょどう)の庭園などです。
真如堂は伽藍の三重塔や本堂、秋の紅葉や春の桜などが有名ですが、庭園も素晴らしいです。
複数の枯山水庭園があり、それぞれ趣きが異なっています。
白砂と緑の「涅槃の庭(ねはんのにわ)」、モダンで独特な「随縁の庭(ずいえんのにわ)」、
上品で美しい書院南庭、風情ある露地庭など多様な庭園が楽しめます。
秋の紅葉シーズン以外は比較的空いており、静かにゆっくりお庭を拝観できます。
2017年10月30日訪問、撮影です。
⇒真如堂(しんにょどう)(真正極楽寺)の説明・見所・アクセスなど
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本堂裏の青紅葉と苔です。
素晴らしい緑の空間です。一部紅く色づき始めています。
書院南庭園です。正式な名前があるのかは分りませんが、書院の南(南西)側にあります。
白砂と苔の美しい枯山水庭園です。多種多様な木々も植えられています。
中央にあるのは本歌「燈明寺石燈籠(燈明寺型石燈籠)」です。
鎌倉時代の山城国から伝わった物らしいです。
薬師堂が見えています。川が流れるように滑らかに庭園が広がります。
書院の門と青紅葉です。
緑の木々や苔にもつつまれています。季節ごとに彩りが楽しめそうです。
こちらも白砂と苔の庭園です。
緑の生垣の向こうには比叡山など東山三十六峰が見え、借景庭園にもなっています。
お釈迦様を表した石組みと大文字山です。
ガンジス川支流の沙羅の林の中で、頭を北にして入寂されたお釈迦様と、
嘆き悲しんでいる回りの弟子や生類たちを表しているそうです。
ちなみに「随縁の庭(ずいえんのにわ)」の「ずい」の字は、
「随」と「隨」の表記が見受けられますが、どちらでも間違いではないと思われます。
斬新でモダンな庭園です。
重森三玲を祖父に持つ作庭家の重森千靑が設計したそうです。
随縁とは、真実は縁に因って様々な現れ方をすること、
もしくは様々な現れ方をしても本質は変わらないことを意味するそうです。んっ~、ちょっと難しい・・・。
実はこの不思議な模様は、家紋の四つ目をモチーフにしているそうです。
多種多様な植物が植えられた苔の庭です。緑主体の落ち着いた庭園です。
井戸の周りに飛び石が配されています。
ここは露地庭の一角であり、お庭はL字もしくはT字に広がっています。
お庭の正面です。
苔に飛び石が配された風情たっぷりの庭園です。待合や竹垣などもあります。
ちなみに一般的に露地庭とは、お茶室に付随するお庭、お茶室へ行くために通るお庭のことです。
先ほどの涅槃の庭や随縁の庭とは全く違った趣きのお庭です。真如堂のお庭は見所がいっぱいです。
華やかな黄色い千両の実に彩られたお庭です。
実は恥ずかしながら、最近までこの黄色や赤色の実が何なのか知りませんでした。
いろんな方に教えていただきようやく知りました。