京都市右京区花園妙心寺町にある妙心寺(みょうしんじ)塔頭の大雄院(だいおういん)の庭園などです。
大雄院では趣きの異なる複数の庭園が楽しめます。
中でも客殿南側の庭園は、二種(二色)の苔に多種多様な緑が植えられ、
型の異なる三基の灯籠を配した美しい枯山水庭園です。
また(写真撮影はできませんが)江戸時代に描かれた貴重な襖絵なども見られます。
大雄院は通常非公開のお寺です。
時期に応じて特別公開されますが、期間が短かったり土日祝のみだったりします。
行かれる際は、必ず事前に確認しましょう。
2017年10月29日訪問、撮影です。
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土蔵前の庭園です。
ただし、実は土蔵自体が「置屋根造」と言う少し珍しい建造物でしたが、知らずにスルーしてしまいました。
痛恨のミスです。またいつかじっくり見てみたいです。
書院前の池泉式庭園です。客殿(本堂)の東側に書院があります。
多種多様な木々や植物が植えられ、多種多様な緑に彩られています。
客殿前庭園は客殿(本堂)の南側に広がっています。
東(庭園に向かって左)の方へ行けば、書院前の池泉式庭園に繋がっています。
本当にいろんな種類の木々や植物が植えられています。ところどころ岩も配されています。
庭園の西隅(向かって右)の方です。
手水鉢もあります。ここの方が濃い緑の苔が生き生きしており、二色の緑がはっきり出ています。
庭園東隅(向かって左)の方です。池泉式庭園に繋がっています。
二種二色の苔は砂苔と杉苔です。
サツキの刈り込みは敢えて低くしているのでしょう。
庭園には型の異なる三基の灯籠が配され佇んでいます。
中央にあるのは「蓮華寺型灯籠」です。頭が尖った感じの灯籠
西隅(向かって右)にあるのは「春日型灯籠」です。
良く見る一般的な形の灯籠です。
東隅(向かって左)にあるのは「利久型灯籠」です。
やや尖った大きな帽子をかぶったような形です。漢字は「利休」ではなく「利久」で正しいようです。
今日も灯籠が大々々活躍です!
大雄院は当然穴場の庭園と言って良いでしょう。
いつも言いますが、知っている人は知っています。
ただ、京都の有名な観光地に比べると知名度は低いです。
パラパラと人はやってきましたが、貸切状態の時間の方が長かったです。
大雄院の公開期間はかなり短いです。公開期間中であっても、土日祝のみ公開の場合が多いです。
行く時は前もって公開しているか確認してから行きましょう。
また、行く機会があれば是非行っておく方が良いでしょう。
公開期間が短いので難しいですが、雨や曇りの日がお勧めです。
ただ、公開期間中以外でも予約をすれば拝観できるようなことが
ホームページかどこかにに記載されていました。
大雄院は常緑の木々が多いです。
もみじは数本なので秋も全体的には緑のままだと思います。
大雄院の場合は存じませんが、常緑の木々は衰退しないために植えられることもあるようです。
話は変わるようで変わっていないかも知れませんが、
もみじが一本しかない場合、秋の紅葉の名所から外れるかと言えばそんなことはありません。
数が多ければ良いとう訳でもなく、一本や数本だけでもその木の美しさや周囲の環境によっては、
素晴らしい紅葉の名所になり得ます。
一本でも百本に勝つこともあります。
まぁそれはさておき、大雄院の素晴らしい庭園と情景に感謝、感謝です。