京都市北区紫野大徳寺町にある大徳寺塔頭(たっちゅう)の高桐院(こうとういん)の雨の苔や青もみじなどです。
ここは風情、情緒という言葉がぴったりのお寺であり、雨の時にこそ訪れたかった場所の一つです。
雨は朝にはあがってしまい、訪れた時には降っていませんでしたが、苔や石畳は雨で輝いていました。
高桐院は今では京都の有名な観光名所になっていますが、曜日や時間帯などによっては人はいません。
その為、開門時間の9時ころに到着です。
しかし、残念なことが一つありました。
庭師の方がずっとお庭(客殿南庭)の手入れをしており、正直邪魔でした。
庭師の方々の技術や日々の努力には敬服しますが、これは別問題です。
撮りたかったけど撮れなかった写真もあります。
これは今日に限ったことではなく、他の場所で今まで何度も経験があります。
いろいろ考えや議論はございますが、細かい話は今回はおいといて、
結論としてお庭の手入れは拝観時間外にしてほしいです。
それはそれとして、境内、庭園は素晴らしかったです。
これも庭師の方々のおかけです。
何とも複雑ですが、だからこそ手入れしているところを見せないで欲しい気持ちもあります。
2016年9月23日訪問、撮影です。
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ちなみにこの参道から玄関までは無料です。
ここだけ見て帰られる方もたくさんいます。それはそれで有りだと思います。
玄関から上がり拝観受付を済ますと、道(廊下)が左右に分かれています。
向かって右側が書院「意北軒」や茶室「松向軒」などです。左側が客殿や唐門などです。
また、客殿の方から西側の庭園に降りることも出来ます。
書院「意北軒」の南庭です。くぼんだ所がお庭になっており、半中庭みたいになっています。
客殿西側から庭園に降ります。
飛び石と苔の参道が続いています。
つくばい(蹲、蹲踞)です。
つくばいとは、神社などにある身を清める手水鉢(ちょうずばち)が独特の形に変化したものです。
手水鉢の背が低いバージョンで、いろんな石などを配して演出したものです。
お茶室に入る前に身を清めるために使われます。
しかもこの高桐院のつくばいは、雨が降ると回りに水が溜まって池みたいになります。
高桐院には細川家歴代のお墓があります。
中でも細川忠興(三斎公)とその妻のガラシャさんのお墓があることでも有名です。
ただ、お墓と仏様は基本撮らない主義なので写真はありません。
シンプルですが、奥深い庭園です。
庭園の真ん中の灯籠は、ガラシャさんの墓石・墓標を模したものです。
少し紅葉も始まっているようです。
まださすがに早すぎます。「フライング紅葉」です。
赤い絨毯も良いアクセントになります。少しよれよれになってますが・・・。