京都市東山区東大路通七条下る東瓦町にある智積院(ちしゃくいん)の名勝庭園などです。
智積院には大書院に面して有名な池泉式の名勝庭園があります。
この名勝庭園は『利休好みの庭』と呼ばれており、迫力、落ち着き、華やかさを兼ね備えたような庭園です。
中国の廬山(何かゴツゴツした荘厳な山)をかたどって造られたそうです。
実際、千利休が造ったわけではありませんし、好きかどうかは分りません。
そもそも造られた時には千利休は既に亡くなっているはずなので、好き云々というのがおかしな話となります。
おそらく千利休が好きそうな庭という意味でしょう。
そうだとすれば『利休好みそうな庭』というのが正しいかも知れません。
まぁ堅苦しい話や細かい話は別として、素晴らしい庭園であることには違いありません。
本来はサツキの時期に来たかったのですが、日程と天候があわずに来られませんでした。
いつかサツキの時期にも来たいですが、今の深い緑の時期も素晴らしいです。
2017年6月22日訪問、撮影です。
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講堂南側です。
色鮮やかです。暖簾のようなものは何という呼び名なのでしょうか・・・。分りません。
大書院の長谷川等伯一門による「楓図」や「桜図」などです。もちろんレプリカです。
本物は収蔵庫に保管、展示されています。
その他にも桃山時代(十六世紀)の障壁画が多く保管、展示されてあります。
緑で溢れています。この庭園は天気が良すぎる時よりも、雨や曇りの方が美しいでしょう。
「利休好みの庭」と呼ばれていますが、千利休の没後に造られた庭園です。
実際は、利休であれば好んだであろう庭園です。
いろんな場所、角度から楽しめます。
今では知名度が上がりましたが、以前は隠れた庭園でもありました。
知名度は上がりましたが、混雑することはあまりありません。
時間帯やタイミングによっては貸切状態です。
庭園の池の水は、底に粘土を入れるなど工夫してわざと濁らしている、
もしくは濁って見えるようにしているそうです。
理由はいくつかあるそうです。
廬山をかたどっているため長江の水の色をまねている、
その池の風景、廻りの景色に溶け込むようにしている、
鯉が鳥に食べられないようにしている、などの理由があるそうです。