京都市東山区本町一五丁目にある東福寺(とうふくじ)の方丈庭園の雪景色です。
昭和の名作庭家である重森三玲(しげもりみれい)作のモダンで古風な庭園の雪景色です。
東福寺の方丈は四方を庭園で囲まれており、
東西南北それぞれの庭園にそれぞれの趣きや特徴があり「八相の庭」とも呼ばれています。
2015年元日に降り始めた雪は東福寺の方丈庭園に素晴らしい冬景色を届けてくれました。
東福寺の雪景色は、写真が多くなるため
記事(通天橋や臥雲橋及びそこから眺めるもみじ、開山堂庭園、三門などの雪景色)を分けました。
こちらは方丈庭園や通天台から眺めるもみじの雪景色です。
2015年1月1日訪問、撮影です。
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東庭は石の円柱で北斗七星が表現されています。下は砂で雲文様が描かれています。
手前は庇があるため雪が積もりません。
雪の積もっている場所と積もっていない場所の境目が何とも見事です。
円柱も場所によって雪が積もっていたり積もっていなかったりしています。
雪の降ることまで計算して造ってはいないと思いますが絶妙な雪化粧です。
正面から眺めるか、横から眺めるかでかなり雰囲気も異なって見えます。
雪の中に凛として佇む岩です。
岩は立てられているもや寝かされているものなど様々です。
苔の築山も雪で白くそまっています。周囲の伽藍も雪につつまれています。
何となくクッションみたいで、ふかふかした感じに雪が積もっています。
紅葉の時期は物凄い人になりますが、流石にこの時期は人はまばらです。
もみじだけでなく大きな木にも雪がどんどん積もっていっています。
このまま雪が降り続け、2015年の京都のお正月は61年ぶりの大雪となりました。
北庭は市松模様(チェック柄)の苔の庭園です。周囲はサツキやもみじに囲まれています。
美しい雪の市松模様です。
これだけ雪が降っているのに不思議と四角のところには雪が積もりません。
本来であれば、これだけ雪が降れば全て真っ白になってしまいそうです。
何か理由があるのかも知れません。もしかしたら雪を想定して作られているのでしょうか・・・。
考えすぎかもしれませんが不思議です。
背景は華やかで芸術的な雪の花です。もみじの木に雪がびっしり積もっています。