京都市上京区小川通寺之内上る本法寺前町にある本法寺(ほんぽうじ)の青もみじや緑、庭園などです。
本法寺は、京都の街中にあるお寺です。
本法寺の知名度はおそらく高くないと思います。
もちろん知っている人は知っていますが、京都の他の名所に比べると知名度はかなり低いと思います。
知名度が低いので当然拝観する人も少ないし、空いていることが多いです。
しかし、知名度とお庭の素晴らしさは当然ながら直結しません。
本法寺には、築山で三つの巴紋を表現したとされる国の名勝に指定された「巴の庭(ともえのにわ)」や、
唐門前の「十の庭(つなしのにわ)」など素晴らしい庭園があります。
初夏には青もみじや苔、鮮やかな緑も楽しめます。
2017年6月29日訪問、撮影です。
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十の庭に配されている石は九つです。
見る人の心の中にもう一つの石(意志)が存在するため、それもあわせて「十の庭」としたそうです。
「十の庭」を「つなしのにわ」と読むのは、十には「つ」がないためだそうです。
つまり、一つ二つ三つ四つと数えていくと、九つまでは「つ」がつくけれども、
「十」には「つ」がつかないため、「つなし」と読ませているそうです。
巴の庭の風情ある回廊と周囲の庭園です。
ここは天気が良すぎる時よりも、雨や曇りの方が良いです。
まぁ、ここに限らず中庭や周囲が大きな木などに囲まれた庭園は、基本的に雨か曇りが良いです。
巴の庭の入り口の回廊を進んで右に曲がると書院前に庭園が開けています。
それにしてもこの回廊、渡り廊下が何とも風情があります。
三箇所の築山で巴紋を表現することから、「三巴の庭」とも呼ばれます。
残念ながら長い時の経過と共に築山および巴の形は解りづらくなってしまっています。
左の丸い石は『日蓮の「日」』を、右の蓮は『日蓮の「蓮」』を表しています。
庭園に向かって左奥には巴の築山の一つがあります。ただし、ほぼ形は消えてしまっています。
庭園に向かって右側、回廊付近にはもう一つの巴の築山があります。
反対側から見ると緑につつまれて木の燈籠があります。今日も燈籠が大活躍です。
素晴らしすぎる巴の庭です。緑も美しく風情もたっぷりです。
本法寺では、縦約10m、横約6mの大きな涅槃図(ねはんず)も見られます。
(ただし通常は複製品です。特別寺宝展の期間は本物が見られます。)
背景の緑も蓮の葉の緑も綺麗です。ちなみに蓮の花はまだ開花前でした。
この日はずっと貸切状態でした。
こんなに素晴らしい庭園や文化財が見られるのに人がいません。
まぁ個人的には人が増えて欲しくないですが・・・。
現状では京都の穴場のお寺、穴場の庭園と言って間違いないでしょう。
素晴らしい庭園に感謝、感謝です。あと、お寺の方にも感謝、感謝です。