京都市東山区林下町にある知恩院(ちおんいん)の三門、男坂や緑などです。
知恩院の正面には、知恩院を代表する巨大な三門があり、そこからは急な石段の男坂が続いています。
この付近はもみじや桜、木々や緑が多く、夏には深い緑の世界を楽しめます。
三門の下から眺める男坂と緑、男坂の上から見下ろす三門と緑など雄大な景色、情景が見られます。
三門全体を正面から眺めるには青空が似合いますが、
三門下や男坂を眺める場合は、曇りや雨の日の方が趣きがあります。
2017年6月29日および7月16日訪問、撮影です。
広告
2017年6月29日分と7月16日分が混ざっています。
その為、色合いが多少異なる場合もあります。
遠目からでも十分大きいですが、近づくにつれ巨大さを実感します。
お寺の門のことを一般には「山門」と書きます。
しかし、知恩院の門は「三門」と書きます。
これは「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」
という悟りに通ずる三つの門を表しているそうです。
また、これらは「三解脱門(さんげだつもん)」とも言うそうです。
調べてみましたが、私にはちょっと難しいです・・・。
知恩院の三門は、元和七年(1621年)に徳川二代将軍の秀忠公の命を受け建立されました。
そして平成十四年(2002年)に国宝に指定されました。
もっと早く国宝に指定されても良い感じはしますが、まぁそれはいいや・・・。
知恩院の三門の構造は「入母屋造本瓦葺(いりもやづくりほんがわらぶき)」と言うそうです。
三門の高さは24メートル、横幅は50メートル、屋根瓦は約7万枚使用されているそうです。
また、外に掲げられている「華頂山」の額は、畳二畳以上の大きさです。柱も立派です。
三門の上層部(楼上)内部は、仏堂となっています。
十六羅漢像や宝冠釈迦牟尼仏像が安置されています。
また、天井や柱、壁などには美しい極彩色で天女や飛龍、迦陵頻伽(かりょうびんが)が描かれています。
三門の上層部(楼上)は普段は非公開です。
ただし、定期的に特別公開などもされています。
拝観料はやや高めだった気がしますが、機会があれば是非入ることをお勧めします。
息をのむ空間が広がっています。
三門から正面に急な石段の「男坂」が続いています。深い緑も綺麗です。
男坂の右側(南側)には、緩い石の坂である「女坂」があります。
男坂が厳しそうでしたら、無理せず女坂から登りましょう。あるいは降りましょう。
緑につつまれた男坂です。男坂は51段あります。
厳かな雰囲気の中に美しさと風情があります。
男坂の上から眺めた三門と男坂です。三門の向こう(西側)には京都市街が見えます。
まだ早朝のため人はいません。人気の観光名所なので時間が経つとどんどん人が増えてきます。
それにしてもよく造ったなと思います。お寺というよりお城みたいです。
実際、徳川時代にいざという時にはその目的もあったそうです。